補助金事業
文部科学省や広島県などでは、教育の質向上に向けた取組や政策課題対応型の優れた取組など、大学における学生教育の質の向上をめざす個性・特色のある優れた取組を選び、その取組をサポートしています。本学では、以下の取り組みが採択されました。
平成28年度採択「私立大学等教育研究活性化設備整備費補助金」
タイプ1「教育の質的転換」
【クラスSNSシステムの構築】
本学は、建学の精神である「女子の知性、徳性及び霊性の発達をはかり、専門的学術と技術との修得に努め、広い教養と高い人格を備えること」を実現するため、教職員が学生へ関わる機会を増やし、人と人とのかかわりあいを通じた女子教育に取組んでいます。学生が近年スマートフォンを用いたコミュニケーションを活発化させている現状を鑑み、教職員と学生、学生と学生のコミュニケーションチャネルを、学生の生活圏の中に新たに構築することで、より活発な関わり合いを触発し、授業、課外活動、学修支援活動を更に充実させ、建学の精神につらなる人材を育成する基盤を充実させることを目的としています。
大学連携による新たな教育プログラム開発・実施事業
高大連携による留学支援講座
留学への不安を解消し、スムーズに留学生活を送るための準備を整え、留学の効果を高めることを目的としています。留学をめざす高校生、大学生を対象に、事前に留学に必要な知識とプレゼンテーション能力の育成を行います。母国である日本、特に広島の文化を知り、アジアや世界における日本の立場など、留学するにあたり事前に把握しておくべきことを学びます。最後には、興味を持ったテーマについて研究、英語でプレゼンテーションし、自らの意見を発信する力を養います。本講座を通して、広島人として、また日本人としてのアイデンティティーを持ち留学をしてほしいと願っています。
平成25年度採択「私立学校施設整備費補助金
(私立学校教育研究装置等施設整備費(私立大学・大学院等教育研究装置施設整備費))」
デジタル情報ネットワーク基盤整備事業
動画や図を活用したデジタル教材や教材のWeb化を進めると同時に、個々の学生の理解力を補うため、その場で要点をまとめて追加資料化することで理解力の向上につなげ(双方向性)、スピード感あるサポート体制(リアルタイム性)、資料・教材をサーバー上で共有(クラウド化)し、研究内容・発表ノウハウなどの改善や後輩への伝達等、横だけではなく学年を越えたつながりを持てるようネットワーク環境の整備を行います。また、デジタル対応設備では、大画面・高画質・高速な処理が行えるようデジタル対応プロジェクターの導入、容量増大を考慮したサーバーの増強を行います。
平成25年度採択「私立大学等教育研究活性化設備整備費補助金」
タイプ1「建学の精神を生かした大学教育の質向上」
【IR調査用システムの構築】
これまで整備を進めてきた学修支援の仕組みに、学生情報参照設備(学生面談に用いるタブレット端末とwifi環境)とIR調査用設備(把握できた結果に基づく教育改善活動を行うための学生実態調査の仕組み)の整備を組み込むことで、教育の質保証のためのPDCAサイクルがよりスムーズに実現できる環境を確立します。これによって、建学の精神を生かした大学教育の質的転換を図り、学生の学修意欲を引き出すことで“自ら求める学び”を促します。また、教員はカリキュラムの成果や教育成果を高めるための方策を議論することで、チームとして活動していく意識改革を促します。
タイプ2「特色を発揮し、地域の発展を重層的に支える大学づくり」
【PBL型科目運営システムの構築】
本学では、急速に変化していく社会に対応できる能力を学生に備えさせるために、従来の教室だけの学修だけでは不十分を考え、フィールドワークやボランティア活動を積極的に取り組んでいます。学生のこれらの活動を教職員が常に把握し、指導が必要な時にどこからでもサポートできる“学修用コミュニケーションシステム”を導入することで、安全・安心な活動を可能にします。これはいろいろな人がネット上で参加できるグループウェア導入であり、プロジェクト毎・個人毎の活動量を可視化し、お互いが活動をモニターすることが可能になります。
平成24年度採択「私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等研究設備等整備費)」
におい識別装置
2007年に“がん対策基本法”が施行され、高度ながん治療(抗がん剤・放射線治療)は急速に全国的に普及しました。第2期がん対策推進基本計画にある「すべてのがん患者とその家族の苦痛の軽減と療養生活の質の維持向上」を実現させるため、病院勤務の看護師や管理栄養士と協力体制をめざします。人間生活学部管理栄養学科の石長孝二郎教授の研究のもと、抗がん剤治療による嗅覚異常のメカニズムを解明する入口を見つけ、がん患者とその家族を支援する“根拠に基づいたがん治療の副作用対策食”の基盤作成を行います。
平成24年度採択「私立学校施設整備費補助金
(私立学校教育研究装置等施設整備費(私立大学・大学院等教育研究装置施設整備費))」
ソフィア401ICT講義室整備事業
国際教養学部は、メジャー・サブメジャーと呼ばれる専攻プログラムを持ち、具体的な専門領域を学びます。これには教職をめざす学生も含まれますが、コミュニケーション能力の重要性はどの専門領域にも共通し、それは同時にICTを活用する能力の重要性を意味しています。また、衣食住を扱う人間生活学部においては、国家資格取得を伴う職業人としてICTを駆使し、科学的根拠に基づく専門業務が行える能力を養います。情報教育拠点の講義室として、これらを隈なく指導することを可能とし、学生の隣に中間モニタを整備して教材を提示し、教育の質保証が可能な講義室として再生します。
キャンパス統合ネットワーク整備事業
教室・建物によって異なるネットワーク環境を統合して、キャンパス全体でネットワークの高速化を実現します。また、2011年度より遠隔会議システムを活用した教授法の開発に取り組んでいますが、他大学との連携を含め、教室内で集団的な学習環境を苦手とする学生に対応することや、学内での移動が困難な学生に対しての授業サポートを行います。これまで配信を意識していなかった授業においても、積極的に取り組みます。
人文館バリアフリー化工事事業
人文館は、大・中・小講義室および階段講義室を擁する本学の中枢を担う講義棟であり、全学部の学生が、春秋の学期を通して頻繁に利用する枢要な建物です。キャンパスの地形から校舎が法面に建設されているため、地下1階から地上6階までの移動は昇降機に頼らざるを得ませんが、車椅子を利用する障がい学生ならびに教職員に対応したものでないため、バリアフリー化に整備します。
グローバル人材育成のための教室整備事業
本学は、2012年度4月に改組して、はっきりとした職業目標を持ち資格取得に力を入れる人間生活学部と、幅広い知識と国際感覚を身に付ける国際教養学部に再編成しました。いずれの学部、学科においても国際感覚を身に付けた人材育成をめざしています。語学能力がさまざまなレベルにある学生に対し、CALLシステムを活用することによって、個別指導を可能とするシステムの構築を目的としています。このシステムを活用し、外国語を活用したコミュニケーションを恐れることなく、積極的に取ることができる人材の育成を行います。
平成24年度採択「私立大学教育研究活性化設備整備事業」
区分A「個別学修サポート」拠点確立による総合学生支援センターの充実
平成23年度に採択された私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「障がい者のための高等教育支援開発研究」における拠点施設である、総合学生支援センターの「個別学習サポート機能」を強化・拡充することを目的としています。障がいを持つ学生だけではなく、発達障がい学生や国際学生を含む、多様なニーズを持つ学生に対するユニバーサルな個別学習サポートの実現のため、ダイナミックに活用してゆく環境を総合学生支援センターに整備します。
平成23年度採択「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」
障がい者のための高等教育支援開発研究
本学は、建学の精神である「キリスト教主義に基づく人間教育」の精神にうたい、「隣人愛」の精神で「視覚・聴覚・発達障がいをもった学生に対する教育力向上の手法開発を行い、その成果を初年次教育や専門教育の見直し、カリキュラムや教材の開発、教育環境の整備などに対してフィードバックします。