学長あいさつ
広島女学院大学のMission(使命)とは
広島女学院大学は1886年に生まれた「広島女学会」に始まります。1889年には米国から婦人宣教師N.B.ゲーンス先生が初代校長に就任し「女性のための女性による女子教育」を本格化します。その後、1932年には旧制の女子専門学校に成長し、さらに戦後は広島で最初の私立大学として認可され、伝統と歴史を誇る女子大学として教育研究の歩みを続けています。
設立当初からキリスト教精神を基盤として、冷静な判断力を備え、毅然として責任ある行動を取る「ぶれない個」、しかも寛容な精神をもって他者を受容し、多様な文化と国籍の違いを超えて行動する「伝える力」、これらを備えた女性の育成に努めてきました。
こうした教育理念を体現するために、深い教養とグローバルな視野を育てる「人文学部」、資格取得を主眼に、高度な専門的知識を体得する「人間生活学部」の2学部を置いています。その特色は、前者を「college of liberal arts」、後者を「college of professional arts」と呼ぶことが出来ます。
私たちが大切にしていることは、広島女学院大学は女性のために存在する大学ということです。女性が主役の大学です。ですから、大学は学生の皆さんがありのままの自分に向き合うよう、多様性を尊重し、自己を磨き、自信をつけ、それを強みにして社会のリーダーに成長する機会を提供しています。結婚や育児、さらには介護というライフイベントをキャリアとしてとらえ、人生のいかなる段階にあっても大学に戻りリフレッシュできる生涯教育にも力を入れています。
21世紀の女子大学には時代の変化に対応できる幅の広い奥行きのある知識はもちろん、しっかりとした世界観と倫理観を併せ持った健全な市民の育成にも努めなければなりません。広島女学院大学はそうした女性を生み出すことをMission(使命)と考えています。
広島女学院 院長 広島女学院大学 学長 三谷 高康(みたに たかやす)
1950年大阪府生まれ。1976年同志社大学神学部を卒業。1980年イェール大学大学院修士課程を修了。1983年アンドヴァ―・ニュートン神学大学院博士課程を修了。2006年に桜美林大学教授、2012年から2018年まで同大学長に就任。2021年4月より本学院長・学長。