教員紹介
在学生へのメッセージ
「正解の存在せぬ問題」との遭遇を共に喜び、結論を出せぬもどかしさを知り、それでも自分たちなりの「答え」を出すべく調べ尽くす。思いきり、学問を楽しみましょう。
高校生へのメッセージ
大学では、良き友、良き師、良き本を見つけましょう。それが叶えば、どれほどあなたの人生は充実するでしょうか。
「おすすめの本」または「おすすめの映画」はなんですか?
A.星野 富弘『愛深き淵より』
告白します。司書課程、司書教諭課程を担当している私も、実は無類の本嫌いでした。しかし、人生に絶望した21歳の時。偶然が重なり、私はこの本を手にします。
「死んでしまいたい。何のために人は生きるのか」
「復讐心。エゴイズム。なぜ人はこうも醜い感情を持つのか」
そうした悩みが、この本との出会いにより、たった一晩で解消されたのです。本の内容は、若い体育教師の自伝です。演技中の事故で、首から下が動かなくなった彼の「長い長い自分との闘いの記録」です。
私に、「本のすばらしさ」を初めて教えてくれた一冊なのです。
学生時代の思い出やエピソードを教えてください。
A.まず、愛情ある教員に恵まれました。そして、高め合える友人に恵まれました。家族のサポートがあり、夢にも邁進することができました。人生をやり直せた場所です。感謝しかありません。
先生の趣味や休日の過ごし方を教えてください。
A.休日は、どのような天気であろうと必ず外出します。丸山真男氏の評論、『「である」ことと「する」こと』で言えば、休日を完全に「する」価値で捉えてしまっているのでしょう。
子供の頃の夢を教えてください。
A.消防士です。小さい頃、自宅近くで火事がありました。そこに居たのは、冷静で勇敢な消防士たち。彼らは、幼い私にとって間違いなくヒーローでした。
尊敬する人を教えてください。
A.塚本善隆博士。
電子大蔵経(一種の研究用テキストデータベース)がなかった時代にもかかわらず、あれだけ多くの発見を発表されています。そして、それを可能とした博士の「嗅覚」と「大局的視野」に圧倒されてしまうのです。
好きな食べ物はなんですか?
A.焼き肉と寿司。好物は、10代の頃から全く変わっていません。
広島女学院大学の教員としての1番の醍醐味はなんですか?
A.「夢に向かって、真剣に頑張っている学生」と多く出会えること。そして、そのような学生たちに対して、「何か役立つことをしてあげたい」と純粋に思えることです。
大学4年間で「学生に訪れて欲しい場所」はどこですか?
A.今は少し難しいかもしれませんが、やはり外国です。学生時代、私は、発展途上国を中心に多くの国を旅しました。日本をよく知るには、比較する「他の基準」を備えておくことが大切だと思います。