教員紹介
在学生へのメッセージ
「天は自ら助くる者を助く」という言葉がありますが、大学という場は、自ら学ぼうとする者には、無限の可能性を提案してくれます。その可能性は一方で、自ら学ぼうとする者だけに開かれているともいえるので、存分に活用してほしいです。
高校生へのメッセージ
何を学んでもよいとなれば、何を学びますか。時間を忘れて自分の思うように学べる自由さが、大学にはあると思います。何も思い浮かばないという人は、いわゆる教養、college of liberal artsから始めてみるのはどうでしょうか。
「おすすめの本」または「おすすめの映画」はなんですか?
A.「おすすめの本」は、工藤重矩『源氏物語の結婚 平安朝の婚姻制度と恋愛譚』(中公新書、2012)です。
平安時代は一夫多妻制である。そう思っている人は多いと思います。では、本当にそうだったのでしょうか。何となく「こう」と思い込んでいるものの中には、事実と違ったものが紛れていることも多く、その「常識」を是正すること、それが研究の面白さの一つだと思います。本書では、その面白さに触れることができると思います。
広島女学院大学の教員としての1番の醍醐味はなんですか?
A.広島女学院大学では、学生の「わかった」を間近でみることができると思います。その「わかった」は、他の学生にも広がり、私も例外ではありません。研究の種が日々生まれているのを身近に感じることができます。
広島女学院大学でできる、学生にとってのチャレンジとは?
A.広島女学院大学のキャンパスには、思索にふけることのできる場所がたくさんあります。様々な騒々しさにあふれた現代では、これは意外と貴重なことだと思います。自由になる時間を費やして、他の誰でもない自分と、ひたすらに向き合ってみてください。
大学4年間で「学生に訪れて欲しい場所」はどこですか?
A.色々な美術館や博物館に行く経験をし、できれば習慣にしてほしいです。といっても、難しく考える必要はありません。とりあえず足を運び、そこにあるものを眺めてみてください。そうしていると、個々人で違った、気になるものや知りたいことが生まれてくると思います。そこに、それぞれの興味関心が存在するのだと思います。時を超えて存在するものたちを通して、自分が何に興味関心があるのかをみつけてもらえればと思います。