教員紹介
在学生へのメッセージ
自分自身の大学生のころを思い返すと、入学時には長いと感じた、学生でいられる時間は短いものでした。その限られた時間で、なにが好きか、なにをしたいのかを見つけるお手伝いができればと思います。
高校生へのメッセージ
大学はみなさんがいまだ知らない、たくさんの扉を用意しています。ひらくと高校生のうちは見えていなかった景色が広がります。授業はその扉であり、扉の鍵でもあります。みなさんに合った扉を見つけてみましょう。
「おすすめの本」または「おすすめの映画」はなんですか?
A.沢田佳久『醬油鯛』(2012年、アストラ)
最近は少なくなったものの、誰もが知っている醤油鯛。弁当などに入っている合成樹脂製の液体調味料入れのうち魚型のものです。大量生産の工業製品ですが、これを大まじめに形状から生物学的に分類しており、一見、どんなに取るに足らない日用品・消耗品でも研究は成り立つことを教えてくれます。著者は昆虫研究者で、行間から漂う若干のユーモアから研究書ながら一気に読むことが出来ます。
先生の趣味や休日の過ごし方を教えてください。
A.さまざまな美術館・博物館に出かけますし、文化財を見て回ったりします。ただ大学では、博物館で専門職として働くための国家資格学芸員の課程も担当しているので半ば仕事という面もあり、いまとなっては趣味と言い切れるかはちょっとあやしいかもしれません。
子供の頃の夢を教えてください。
A.幼いころは美術品に囲まれて、美術とかかわる仕事をしたい、たとえば学芸員になるのもいいかなと思っていました。実際、大学に来る前は学芸員をしていましたし、いまも美術館や展覧会とかかわる仕事を学外でもしており、或る程度夢はかなったかもしれません。
大学4年間で「学生に訪れて欲しい場所」はどこですか?
A.どこかということはなく、美術館や博物館。
長い休みがあり、自由な時間がある大学生のうちにたくさん旅をして、さまざまな経験をしてほしいと思います。国内外を問わず、旅先にも多くの美術館・博物館があり、ぼくも学生のころ行く先々で、その土地その土地の歴史や文化に触れました。広島にもたくさんありますが、国立博物館のように広島にはない大規模な館、逆に小さくても魅力あふれる館も観て感じて知ってほしいと思います。