食物アレルギーっ子のデイキャンプ2022レポート
2022.09.12 地域での活動 ゼミ
8月28日(日)に管理栄養学科妻木陽子准教授の主催による、食物アレルギーを持つ子どもとその保護者を対象としたデイキャンプを本学で開催しました。新型コロナウィルスの感染状況を踏まえ、今年は、対面とオンラインどちらでも参加できるハイブリッド型で行いました。
今年で13年目を迎える「食物アレルギーっ子のDAYキャンプ」。リピーター参加もあり、交流の輪が広がっています。
食物アレルギーは、食事制限など日常生活のなかで管理が必要な疾患です。小児での発症が多いため、患者だけでなく保護者のフォローや周囲の理解が求められます。
このデイキャンプの目的は、食物アレルギーに関する知識や情報提供を行うことと、参加者同士の交流の場を設けることです。
プログラムは、講演会、意見交換会、昼食、レクリエーションでした。
午前は、しらお小児科アレルギー科クリニック院長 白尾謙一郎先生の講演会と意見交換会を行いました。
今年は初めて食品企業やスーパーマーケットの方々もご参加くださり、食物アレルギーの食事管理について理解を深める時間となりました。
<オンライン参加の方とも記念撮影!>
保護者の方が講演会と意見交換会に参加している間、子どもたちは学生スタッフと一緒に遊びました!
デイキャンプで提供する昼食やおやつは、7大アレルゲン(卵、乳、小麦、そば、ピーナッツ、えび、かに)を全て除去した献立で、参加者みんなが同じものを食べることができます。使用する食器や調理器具もすべてアレルゲン除去食材専用とし、通常の調理実習で使用するものと分けて管理しています。
メニューはこちらです!!
【昼食】コーンクリームパスタ、ミートローフ、かみかみサラダ、おひさまゼリー
【おやつ】ブラウニー
新型コロナウィルス感染対策として、今年は家族ごとに食事を楽しみました。
昼食後は、家族でブラウニーにアイシングをしました!
午後からは家族でウォークラリーを楽しみました!大学の建物を回り、謎解きクイズに答えてシールを集めました。とても暑かったですが、子どもたちは元気に走ってクイズを楽しみ、ゴール場所では昼食後にアイシングをしたブラウニーをもらいました。
デイキャンプの運営にあたって、昼食やおやつの献立作成をはじめ、レクリエーションの準備や会場の飾りつけ、会の進行などまで、妻木ゼミの学生が主体となって春から企画し、準備を進めました。将来、管理栄養士をめざす学生が、食物アレルギーを持つ子どもやその家族と触れ合い、患者や家族の気持ちを知ることができる貴重な教育の場となっています。
最後に全員で集合写真を撮りました!
妻木ゼミの学生コメント
今年のキャンプでは、災害時でも袋調理で食べることができるアレルギー対応食として、コーンクリームパスタを提供しました。また、不足しがちなカルシウムを摂れるよう、小松菜や切り干し大根、豆乳ヨーグルトを使用しました。当日は、「とても美味しかった」「家でも作ってみたい」と参加者の方から聞き、達成感を感じました。そして家族全員で同じ食事を楽しそうに食べている姿を見てとても嬉しかったです。初めてのハイブリッド型デイキャンプでしたが大成功に終えることができました。
デイキャンプで提供された献立レシピについては下記をご覧ください。