2023年度 ゲーンス学術奨励賞受賞者からのメッセージ
2024.03.19 メッセージ
昨年10月3日の創立記念礼拝で管理栄養学科では中野 夏紀さんがゲーンス学術奨励賞を受賞されました。この賞は各学科の4年生1名に贈られる賞であり、中野さんはこれまで、非常に優秀な学業成績を収めるとともに、充実した学生生活を送られてきました。今日は、受賞者の中野さんに頂いたメッセージを掲載します。
大学生活を振り返って
中野さんはこれまで、学業を中心に学生生活を送られてきました。コロナ禍の影響で入学式が中止となり、1年間は登校自体がなかなかできない期間となりました。関心を持たれていたサークル等もあったとのことですが、活動することが叶わない状況下にありました。
日常生活にも制限のある日々の中、何かに挑戦しようと考え、まず、海外フィールドワークに参加されることにしました。最初は、英語での活動とのことで、英語が喋れないといけないと思い不安であったそうです。しかし、色々チャレンジしてみると出来ることは沢山あり、海外でのそうした活動期間を経て、帰ってきて世界観や生き方が変わったとのことです。
実際にハワイに行っている期間に、英語が格段に喋れるようになるわけではない。でも、現地の方々に自発的に話しかけるうちに、これでもなんとかいけるんだ、伝えることができるんだ、とわかってくる。そして、母国語ではない英語に対してそんなに構えなくてもいいと感じられ、そこから世界が開けたとのことでした。挨拶が出来たり、店での注文が出来たり、そういうことが出来るだけでも、現地の人は聴いてくださっており、やはり触れるというのが大事だと思われたそうです。
行く前には英語での活動自体が高い壁に見えてしまうところがありましたが、行ってみればそのような壁も足を上げれば越えられることがわかったとのことでした。
また、その頃から色々挑戦してみてもいいと思い、興味のある分野で挑戦できることを探し、中野さんは2年生から4年生まで、ある学術学会に自ら参加しました。2年生の時にはコロナ禍のためオンライン参加できました。制限の多い生活の中での、コロナ禍におけるメリットでもあったようです。それから後、3年生では原爆資料館近くでの開催時に参加し、4年生でも引き続き参加されました。
専門の学術学会のため、内容は難しいものも多かったのですが、2年生から学年が上がるにしたがい理解できる内容も増え、日頃学んでいることが医療現場で活かすことが出来ると実感できたそうです。将来の仕事と繋がっていることがわかると見方も変わり、分からなくても、こういうふうに研究している人もいるんだと刺激になり、分からないなりに何か持って帰ろうとされていたとのことでした。
後輩へのメッセージ
中野さんの4年間は、コロナ禍の制限も受けると同時に、その中でこそ出来ることも探究された日々だったようです。最後に、後輩へのメッセージをいただきました。
・いろんなことに挑戦するのがいい
・将来のことはじっくり考えていい
中野さんは4月から新たに学士入学され、他大学学部で将来に向けて視野を広げられます。本当に自分のしたいことは何だろうと考えられた結果、関心のある学問分野をさらに学び続けることを選ばれました。これも、4年間挑戦したからこそわかったことです。
中野さんの挑戦が、さらに展開していく未来が見えます。
後輩の皆さんも、おおいに挑戦してゆきましょう。
中野さん、お話ありがとうございました。
今後のさらなるご活躍をお祈りしております。