図書館情報学3年生ゼミで「絵本を届ける運動」に参加しました
2024.11.28 ゼミ紹介 その他の活動 授業紹介
図書館情報学を学ぶ山口ゼミの3年生たちは、(公財)シャンティ国際ボランティア会の「絵本を届ける運動」に参加しました。
この活動は、本が不足している地域(ミャンマーやカンボジアなど)に、日本の絵本を現地の言語に翻訳し、対象国の学校や公立図書館へ寄贈するというものです。
送付対象国の翻訳シールは、シャンティ国際ボランティア会から送られてくるため、作業としてはハサミで切り抜き、絵本の該当ページに貼り付けるだけです。
とはいえ、作業の中でも学びや気付きは多くあります。絵本において文がそこに配置されている意味、翻訳前後における文字数の増減具合、空気が入った場合の対処法やよれない貼り方などです。
もちろん、作業以外でも気になることは増えていきます。
「クメール語? カレン語? 話者は何人いるの?」
「公用語が複数ある国は、世界にどれぐらいあるのだろう?」
「今から絵本を送ろうとしている国は、そもそもなぜ本が不足しているの?」
「日本の絵本で、現地の子どもたちは楽しんでくれるのかな? この絵本を読んで何を感じるんだろう?」
考えれば考えるほど、「自身が知らないこと、分からないこと」の存在が自覚されていきます。
こうした作業をとおして、ゼミ生たちは「本が当たり前にあることのありがたさ」に気付き、「本を介した世界の情勢」を学び、「本が社会に与える影響」について考えました。
初めての作業で慣れない部分もありましたが、丁寧に心を込めて作業をしました。現地に、日本の文化や思いが届くことを祈っています。今後も山口ゼミでは、国際的な視野を広げられるような機会、そして社会貢献活動を通じて成長する機会を、ゼミ生たちと一緒に見つけていきたいと思います。
(文責 山口大輔)