日本文化学科学科ニュース

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鈴木三重吉赤い鳥の会 講演会に参加しました

2024.10.03 その他の活動

広島市出身の作家、鈴木三重吉(明治15(1882)~昭和11(1936))をご存じですか。
三重吉は、大正七年に子ども向け雑誌「赤い鳥」を
創刊し、その出版と編集に力を尽くしました。芥川龍之介「蜘蛛の糸」や新美南吉「ごんぎつね」などの童話もここから生まれています。

命日の6月24日に近い土曜日に、毎年菩提寺の長遠寺で三重吉忌講演会と法要が行われています。今年は6月22日(土)に行われました。

朝からの大雨にもかかわらず、会には多くの方が参加されていました。
日本文化学科4年の柿本さんも参加。柿本さんは卒業論文で、数学者の随筆を取り上げて研究中です。調べるうち、雑誌「赤い鳥」の科学童話にも興味を持ったそうです。

会では、皆さんで「赤い鳥」掲載の童謡「赤いとりことり」「雨」(北原白秋作詞)を歌ったり、三重吉賞の優秀作文の受賞者による披露もありました。その後、境内にある三重吉のお墓にお参りしました。その頃には雨は小やみになっていました。

今年の講演は、ノートルダム清心女子大学の山根知子先生による「鈴木三重吉と坪田譲治」。雑誌「赤い鳥」にも多くの作品を残した坪田譲治と三重吉の交際をご紹介くださいました。心の交流が伝わる素晴らしい内容でした。

会の終了後、三重吉のお孫さんの鈴木潤吉さんと記念撮影。大いに記念になりました。

三重吉は今の紙屋町で生まれました。エディオン本店の北側の壁面には生誕地碑があります。また、「赤い鳥」記念碑が相生橋のたもとの原爆ドーム近くにあります。ぜひ行ってご覧になってみてくださいね。

(文責 出雲俊江)