日本文化学科学科ニュース

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「初級日本語Ⅱ」での日本語教育実践実習が終わりました

2018.12.03 日本語教育

日本語教員養成課程の4年生の国内実習が終わりました。これまで、本学の「外国語Ⅱ(日本語)」の授業で、11月1日、8日、15日、22日、29日と5回にわたり、「お知らせメール」「問い合わせメール」「お願いメール」「アンケート用紙の書き方」「レポート・論文の書き方」について、45分の授業を担当してもらいました。実習最終日のテーマは「レポート・論文の書き方」です。

まず実習生が留学生に質問します。「みなさんはこれまでに論文・レポートを書いた経験はありますか?」
留学生は答えます。「自分の国の大学で書いたことがあります」「今大学で毎週レポートを書いています」
そうです。留学生か日本人学生かにかかわらず、レポートを書くという行為は、大学生活において欠かせません。そして、留学生のみなさんは、日々、日本語でレポートを書くことに苦戦しています。



今回は、問題のある文章を見ながら、どこがおかしいか問題点をあげてもらうという活動でした。段落の始めの字下げ、段落の分け方、段落の始めに「まず」「次に」などの順番を表す言葉を入れること、自分の感想を書いてはいけないこと、レポートにそぐわない表現は何かなど、次から次へと活発に意見が出てきます。実は、何人かの留学生は、前期に、論文・レポートの書き方について少し勉強しています。今回の授業で、以前勉強したことを、忘れていないことが確認できました。

とはいえ、実際に自分で日本語のレポートを書くとなると、適切な表現が思い浮かばなかったり、どのように展開させたらいいのかわからなかったりと、なかなか思うようにいかないものです。ぜひぜひこれからも実際に書くという行為を通して、どのような書き方がよいのかを学んでいってほしいと思います。
授業が終わってから、今回の授業を担当した実習生に感想を聞いてみました。
今回が最後ということもありこれまでの授業の様子を見聞きした分教室活動をイメージしやすかった、学習者のみなさんに助けてもらえ無事終えることができた、とのこと。しかし、振返ってみるとまだできることがあったと感じているそうです。
年明けには3年生向けの実習報告会を行います。そこで、彼女たちがこの実習を通して何を感じたのか、生の声を聞き、来年の実習指導に役立てたいと思います。