日本語教師のお仕事-日本文化学科第5回オープンキャンパス-
2018.08.27 オープンキャンパス
「日本語教育」は、「国語教育」とどう違うのでしょうか。 「国語教育」は、基本的に日本語を母語とする人たちへの教育を指すのに対して、「日本語教育」は、日本語を母語としない人たちに日本語を教えることを指します。 日本文化学科では、日本語教育に携わる日本語教師を養成する課程があり、卒業生が、国内外で活躍しています。
8月26日のオープンキャンパスでは、渡邊ゆかり教授が、日本語教師のお仕事について具体的にお話ししました。
例えば「図書館にピーターラビットの本が置いてありました」と「図書館で本を読みました」の「に」と「で」の違い。日本語を母語とする人は、日常生活の中で培われた言語感覚で、使い分けの判断をしていますが、外国の方をはじめ日本語を母語としない人には、この使い分けがたいへん難しいのです。日本語教師には、この使い分けを論理的に説明する力が求められます。日本文化学科では、少人数での学びの中で、このような言葉の力をしっかり培っていきます。 日本の内なる国際化は急速に進展しています。日本語教師は、これからの日本において、様々な場で大切なお仕事になっていくはずです。海外で、あるいは日本で、日本語を教えるお仕事に携わってみませんか。また、国語教師にも、日本語を母語としない人がいる教室で教える機会が確実に増えつつあります。日本語教育の知見は、きっと国語科の指導にも役立つことでしょう。
午後は、足立直子准教授の指導による体験コーナー「本の紹介ポップを作ってみよう!」。
参加のみなさんには、幼い頃に読んだ絵本を題材にしたポップづくりを通して、「人を惹きつける言葉選び」を楽しんでいただきました。