日本文化学科学科ニュース

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「働きやすさ」と「働きがい」-キャリア・スタディ・プログラムⅢ-

2019.11.07 授業紹介

○お話をお聞きし、働きやすさと働きがいはイコールでないことを知った。また、どんなに給料が高くても、休みが多くても、その仕事が好きだったり、働きたいと思える環境だったりしないと、モチベーションを維持することが難しいと知った。 仕事を探す際は、自分自身が本当にやりたいことや目指していることと照らし合わせながらリサーチすることが大切であり、福利厚生や通いやすさ等、仕事外の条件ばかりに重点を置いて選ぶことのないよう気をつけることが必要だと考えた。

10月15日(火)のキャリア・スタディ・プログラムⅢで、フレスタホールディングス人事総務部長・渡辺裕治さんからのお話をうかがってのある受講生の感想です。

この感想にもあるように、お話では、「働きやすさ=公平感と柔軟性」を高めるために行っておられる取り組みと、「働きがい=モチベーション」を向上させる取り組みの双方を具体的に示してくださいました。 「働きやすさ」改善のための、管理職への地域限定拡大、育児や介護のための支援、女性活躍サポート、定時のPCシャットダウン等は、いずれも働きやすい職場づくりのために大切と思われることばかりでした。 また、「働きがい」を高めるための丁寧な人事面談、社内表彰、従業員満足度調査のお話にも学ぶことが多くありました。 会社の進める労働環境改善のための様々なアプローチを述べられた上での、「働きがいを見つけるのは自分」というメッセージも受講生の心を揺さぶりました。

「従業員が元気であってこそ、お客様も元気にできる」、「入り口の自動ドアが開いたときにその店の雰囲気、満足度が分かる」、「あたりまえのことをあたりまえにやりきることが難しい」等の含蓄のある言葉も随所にちりばめられていて、まさに聞き手を集中させずにはおかないお話だったと感じています。

以下も、受講生の感想の一端です。

○仕事を続けようと思えることと、仕事が好きだと思えることは要因が違うと図を見て改めて感じた。仕事をしやすくても好きじゃない、仕事は好きだけど続けたくないというふうに、どちらが欠けてもよい職場にはならないと考えさせられた。

○渡辺さんのお話をうかがって、働くことについてあらためて考えさせられた。今までは、働くことに対し漠然としたイメージしか持っていなかったが、休暇について、女性の活躍できる会社への転換など、時代の流れに合わせて、働き方が変化していることが分かった。特に、女性の働き方についてのお話は、これから実際に働くにあたって、興味深いと思った。

○今回のお話で、特に印象に残ったのは、螺旋型キャリアアップの部分です。新人として入った店で自分より年上のパートさんに指示を出したり、協力してもらったりなどの職務で得た経験はプライベートの人間関係やつき合い方などにも活きてくるというお話を、興味深くうかがいました。私は今まで、仕事とプライベートを区別して考えていました。仕事とプライベートには波があって、片方を頑張ることができても、もう片方は疎かになってしまうイメージを持っていたのです。しかし今回、仕事とプライベートは密接に繋がっていることに気づかされました。このお話をうかがって、キャリアは仕事だけで得るものではないという考え方が、湊学長先生と共通していると思わされました。