【KEG Class Profile(授業紹介)】地域連携文化セミナーⅠ(前編)
2022.05.24 授業紹介
今回は、国際英語学科の魅力ある授業を紹介します。
「地域連携文化セミナーⅠ」は、地域との連携を主眼に置き、学生が課題を自ら発見し、その解決に向けて実践することを目的としています。今年度は広島女学院ゲーンス幼稚園のご協力のもと、学生の実地体験を行います。
今回の記事では、実地体験の事前学習として、調査を行い、調査報告書の作成と報告発表会を行った様子をご紹介します。
学生たちは、まず以下の7つのテーマについて調査を行います。
①地域連携とは
②幼稚園・保育園・こども園における教育・カリキュラム
③小学校低学年における教育・幼小保連携
④広島女学院ゲーンス幼稚園
⑤キリスト教主義に基づいた保育・教育
⑥幼児の発達心理学、幼児の発育・成長
⑦フレーベル・ルソー・ペスタロッチの教育観
事前調査学習では、図書館を活用し、テーマに即した文献を自分の目と手で選ぶところから始めました。
本学の図書館でテーマに関する本を選ぶ様子
各自が2~3冊の書籍等を選び、それを読み、重要な情報や知識を得て、調査報告書としてまとめます。
選んだ本を読み、まとめ、考えを深めます
全員の調査報告書は1つのファイルにまとめ、共有し、さらに図書館のプレゼンテーションルームを活用して報告発表会を行いました。それぞれの学びを交流することができ、一人の学びが何倍もの学びや知へとふくらんでいきました。
調査報告発表会で学びを共有します
発表会では他者評価・自己評価を行い、評価の「眼」を養う活動にも取り組みました。
最後に、各自が「自分の成長」を切り口に事前学習全体のリフレクションを行いました。学生のコメントをいくつかご紹介しましょう。
〇子どもとの向き合い方を考え直したり、幼稚園のカリキュラム等について理解することができたりした点において成長しました。
〇本やインターネットから得た多くの情報を整理し、自分が伝えたいことをまとめる力をつけることができました。
〇以前よりも子どもに関する教育や発達についての分野に興味を持ち、これまでは聞き流したり見逃したりしていた用語や話題に気が付けるようになりました。
〇新たなジャンルの情報にアンテナを張ることができるようになり、理解を深めようとする姿勢を持つことができるようになったのは、自分の中で大きな成長であると感じました。
〇書物で吸収した、ルソーの教育に関しての理解しがたい考えについての自分なりの解釈が正しいかどうか、別の資料を用いて確認するなどして、複雑な内容を理解することができた時の快感は、苦労以上の価値があると改めて感じました。
〇さまざまな地域連携の形や思想家たちの教育観など、新しい知識を増やすことができました。
〇事前学習を通じて、子どもの発達だけでなく、子どもの心理やその心理について説いてきた人たちの思想を知ることができ、面白かったです。
しっかりと事前学習をし、実地体験に向けて準備万端です。体験の様子はまた後日お伝えしたいと思います。はたして、理論と実践の往還を実感できるでしょうか。お楽しみに!