【学生による活動報告】2024年度秋季講演会を開催しました。
2025.04.16 学生生活 生活プロデュース領域 地域デザイン領域
2024年11月に行われた生活デザイン学会主催秋季講演会について、学会誌編集部から報告記事が届きましたので、紹介します。
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こんにちは、学会誌編集部1年E.Mと、K.Mです。11 月 27 日(水)に生活デザイン学会の2024年度秋季講演会が行われました。 今回の講演会では、特別講師として、株式会社ソアラサービスの牛来千鶴様をお招きしました。
今年度の全体テーマ「理想を現実に」のもと、「―広島から世界へ― 起業家・クリエイターと共に“あったらいいな”をカタチに」というタイトルで講演をしていただきました。講演では、夢をかなえる秘訣についてお話ししていただきました。その内容と講師の方へのインタビューをレポートします。
それでは、今回の講演でお話ししてくださった、「牛来様が社長になるまでの道のり、夢をかなえるために必要なこと、成功の秘訣」について紹介します。
牛来様が経営しておられる株式会社ソアラサービスでは、10年後、20年後を描く、広島の特産品を生かした新しい商品を企画しています。
こちらの会社では、シェアオフィスを経営しており、そこを拠点に小さな企業でも、一緒に企画ができることが魅力だとお話しくださいました。
では、牛来様はどのようにして、このような会社を立ち上げ、経営するに至ったのでしょうか。
最初牛来様は、企画会社にパートで勤めておられました。しかし、できることからなんでもやり、コツコツと積み上げたものが夢を叶えることにつながったそうです。夢は自由なので、どのような夢であっても、あきらめないで最後まで目標に向かって積み上げていくことが大切だとおっしゃられました。
また、目標を立てて実現させるコツを教えていただきました。それは、『大きく』、『具体的に』、『信じる』、『伝える』、『続ける』です。
目標を立てて情報収集を続けることで、人生が変わる何かを得られる可能性について言及されました。得た情報が発想力を育て、そして、みんながHAPPYになれる企画を作り上げていくことに繋がるそうです。
そして、いろんなことに挑戦することが大切だと言われました。牛来様は海外進出も目標として掲げていました。目標を口に出して人に伝えていき、観光客をターゲットに商品開発していくうちに、世界に商品を出さないかとお誘いがあり、目標を叶えることができたということです。
今回の講演会を通して、コツコツと努力をし続けることの大切さ、手に入れた情報は大きな力になるということ、努力は必ず報われるということを学びました。私達もこれから、夢を叶えるために、学んだことを活かしていきます。
講演会の後には、牛来様に学会誌編集部員による「仕事や経験」に重点を置いたインタビューにもお答えいただきましたので、一部編集してお届けします。
Q.夢をかなえるコツは何ですか。
A.やりたいことがあれば、できることから始めることがコツです。私も、20万円の初期投資から1億円かかるシェアオフィスを開設するのはとても大変でした。しかし、美術館や図書館など、身近なところから情報収集することから始め、色々な方向から情報収集を行っているうちに、自分が何をすべきかが明確になっていきました。小さな一歩だと感じても、行動することが大切です。
Q.社長の1週間の過ごし方を教えてください。
A.メールやSNSのチェックは毎日欠かさず行います。また、週に2~3回は食事会や交流会に赴いて人脈を築いたり、社内外で商品開発などの相談を受け、アドバイスしたりしています。
Q.学生のうちにした方がいいことはなんですか。
A.今しかできないことをすることです。例えば、興味がある所に行ってみたり、気になる活動に参加してみたりして、将来に活かせるようにとにかく動いてみることが大切です。また、殻を壊すことも大事。殻を別の言葉に言い換えると固定概念です。視野を広げて、いろんなことにアンテナを張っておくことや、行動を起こすことが大切です。
Q.1番楽しかったことはなんですか。
A.スタッフと共に協力して、1つの新しいサービスやモノを作り上げた時が楽しいですね。また、お客さんに商品を買っていただけたり、喜んでいただけたりした際にやりがいを感じます。
Q.一番大変だったことはなんですか。
A.お金を集めることです。大規模なシェアオフィスを創るという大きな夢を掲げたものの、仲間に「いつできるの?」と聞かれ、それは現実的な目標となりました。1500㎡のビルを借り、改装工事に必要な1億円を集めないと思い描いたシェアハウスは実現できません。資金集めには一番、苦労しました。
Q.エネルギー源はなんですか。
A.原点はフリーマーケットでした。そこで起業している同年代の女性と出会い、自分も同じようになりたいという思いが、最初のきっかけです。その後、地域を元気にしたいという思いから、広島の起業家やクリエイターたちとの商品開発や海外進出などの行動のエネルギーとなっています。
Q.商品開発をするうえで意識していることはなんですか。
A.常にアンテナを張って、情報収集をすることです。情報収集の方法としては、インターネットだけの情報に頼らず、人との会話や、街を歩いて得る情報など、偏ることなく収集をするため、幅広い情報を得られます。
Q.安価な商品との差をつけるための工夫は何ですか。
A.ストーリーは大事です。私の会社が展開しているEARTH Hiroshimaブランドでは、広島から世界へ届けるPeaceブランドとして、折り鶴などをモチーフにイヤリングやキーホルダーなどのグッズを創って販売しています。ターゲットを観光客にすることで、同じ商品でも買い手が変わるため、売れ続けます。
牛来様、お忙しい中お答えいただきありがとうございました。このレポート記事を通じて生活デザイン学会の皆さんの将来に役立てれば嬉しいです。
E.Mさん、K.Mさん、丁寧なレポート記事をありがとうございました。
学生役員主体で運営する生活デザイン学会は講演会や学会オリジナルグッズ制作、チャレンジ活動の支援など様々な活動をしています。
学年を超えた交流もありますので、興味を持った学生はぜひ一緒に活動してください。興味がある人は学会顧問に声掛けください。