生活デザイン学科フィールドワーク報告②
2022.10.03 受験生向け 地域デザイン領域
今回の「グローカルフィールドワーク」では、横浜にあるシルク博物館を訪問しました。
横浜は、開港以来、日本を代表する港町として繁栄し、中でも、当時の主要な輸出品であった生糸の集積地として発展しました。日本の各地から横浜へ運ばれた生糸は、世界各国に輸出されました。蚕糸業から絹製品の製造、輸出にいたるまで、幅広く学ぶシルクについて学ぶ機会を持つことができました。シルク博物館の訪問にご対応いただき、シルク博物館の館長、学芸員、職員のみなさまに深く感謝いたします。
●学生の感想
(シルク博物館1)
シルク博物館は、横浜開港百年記念事業として、1959年3月に開館した場所です。ここでは実際に生きている蚕(かいこ)を観察することができ、どのように繭を作るのかなど普段見ることができないものが見られます。実際に蚕を観察できるだけでなく、繭を作る蚕を見ることができ、機械を使って蚕が作った繭の糸を集める様子も見られて、とても貴重な体験をさせていただきました。(3年生 O.K.さん)
(シルク博物館2)
横浜は、日本の開国後当初に開かれた港で、シルクの生産地ではなく、集積地として栄えました。しかし、現在では、国産のシルクは減少するいっぽうで、中国の生産量が世界一位となっています。シルクは、動物性の天然繊維に含まれます。化学繊維は、そのシルクをめざして作られています。1頭の蚕から一本0.02ミリと細い糸が採れ、1,300mのシルクを採ることができます。蚕のさなぎは、釣りの餌として利用されたり、蚕のふんから染料を採ったり、肥料としても利用されるなど、蚕は、さまざまな用途で使用されます。(3年生 D.A.さん)
(シルク博物館3)
この研修では、蚕の特性、蚕の成長過程などを、実際に観察して、絹の原材料である生糸の生産について学びました。蚕の飼育から製糸までの多くの工程と手間を知り、蚕の命を犠牲にしていることを知りました。改めて、衣服の手入れやリユースの重要性に気付かさました。蚕の命をいただいていることに感謝しながら、絹製品を大切に使用していきたいと思います。(3年生 S.T.さん)
(シルク博物館4)
シルク博物館の一階では、シルクに使う糸を作る蚕の生態や機械を使った糸巻きの様子、シルクの歴史等が展示されています。子どもにも分かりやすい解説や機織り体験等で、シルクや生糸の貿易への理解を深めることができます。
二階の「シルクのあゆみ」という展示スペースには、日本の和服が時代ごとに展示されており、美術館のような雰囲気で衣服の歴史を辿ることができます。
学芸員の方からお話を聞きながら観察できたので、より詳しく知ることができ、普段できない貴重な体験をたくさんすることができ、とても良い研修になったと感じました。(3年生 K.Yさん)
(横浜スタジアム前で)
シルク博物館に向かう途中で、横浜スタジアムの前を通過しました。研修期間中は、試合がありませんでしたが、横浜のど真ん中にある横浜スタジアムは、迫力があって、とても綺麗な外観でした。
歴史、ファッション、建築、街づくりなど幅広い学びをフィールドワークでは得ることができます。様々なプロジェクトや課外活動に参加している学生の話を聞きたい人はぜひイブニングオープンキャンパス(10月28日)においでください。少人数での対応なので、在学生としっかり話がしてもらえます。
また、公募制入試対策講座を10月9日に開催します!学科教員が講師となり、実践的なアドバイスをしますので、受験を考えている人はぜひご参加ください!
前の記事:生活デザイン学科フィールドワーク報告①
次の記事:生活デザイン学科フィールドワーク報告③