【地域連携】「まちのコミュニティハウス」地鎮祭を執り行いました
2020.10.27 インテリア・住居・建築領域
「まちのコミュニティハウス」の地鎮祭が、9月16日(水)10時より執り行われました。
本学科の建築士課程では、2018年から東区牛田早稲田に建築される「まちのコミュニティハウス」の基本設計に関わってきました。
この地区には以前、官舎が数棟建っており、その一画では、地域の盆踊りが行われていました。その跡地に、賃貸住宅と一戸建て分譲住宅が建築される予定です。今回、学生が関わったのは、地域の人にも開かれた集会所の機能をもつ「まちのコミュニティハウス」の提案です。
2018年後期、2・3年生の「住居・建築設計実習」等の授業により調査を行い、中間発表を経て、模型とプレゼンボードで最終審査会にのぞみました。
事業主であるトータテ都市開発、設計者のブルースタジオの皆様、本学教員も加わり、合計23案のうち、1次審査で11案を選定、その中から優秀案3案、および各賞4案が決定しました。入賞7案の内、様々な観点から検討していただき、2019年4月実施案が決定しました。当時3年生のグループの案「長屋台(ながやたい)」です。
実施案「長屋台(ながやたい)」
2019年は、実際建てるために必要な実施設計に向けて、コンセプトやイメージの確認など、打合せを重ねました。
コロナ禍の影響で予定より少し延びましたが、いよいよ着工です。提案した学生グループ3名は、2020年春に卒業しており、建築系の企業に就職しています。今回は2名が駆けつけました。
施主であるトータテ都市開発が鍬で砂を掘り起こし、設計者のブルースタジオが鎌で草を刈り、神主さんが鎮め物を掘り返した場所に据え、安全を祈念します。そして、施工者のトータテハウジングが、その土地をならすという意味で、鋤で鎮め物に砂をかぶせます。
その他、早稲田学区社会福祉協議会の方々、そして本学の卒業生、教員と学生が加わり、玉串奉奠を行い、無事に工事が行われるように安全を祈願しました。
(左)鎮め物を据える、(右)玉串奉奠
早稲田神社の神主さんに説明を受けました。「地縁創生」と書かれた棟札を棟木に取り付け、基礎の下の地中には鎮め物を埋め、天と地から建物を見守ってくれるそうです。
地鎮祭後、卒業生は取材を受け、いままでの提案や打合せが形になり工事が始まる、という実感を得た様です。
この後、上棟~完成へと学生と共に見守っていきたいと思います。竣工が楽しみです。そして、この「まちのコミュニティハウス」が地域の人に親しまれる建築になることを祈ります。
背景は、工事中の賃貸住宅棟
■テレビ放映:
・広島テレビ放送_10/2(金)10:25-11:00「丸ごと!好奇心 知っとる!?」で放映
・広島ホームテレビ_9/16(水)「みみよりライブ 5up!」「コミュニティハウスで団地活性化 広島」で放映
■新聞掲載:
・中国新聞_9/17(水)25面「学生設計 交流ハウス 東区新旧住民集える仕掛け」
・産経新聞_9/26(土)22面「学生設計の交流拠点 地域開発計画、広島で着工」
尚、今までの活動の経緯は、以下に紹介されています。
・トータテ都市開発のホームページ「まちのコミュニティハウスプロジェクト」