児童教育学会講演会で司会を務めた白木です。
2024年6月26日(水)に児童教育学会の前期講演会を開催しました。講師に電通のこどもの視点ラボより石田文子様と梅田真希子様をお迎えし、『こどもになって世界を見てみよう』という演題で講演をいただきました。電通のこどもの視点ラボは、「大人がこどもになってみる」ことでこどもへの理解を深め、親と子、社会とこどもの関係をよりよくしていくことを目指して活動されています。
私は、子どもの視点ラボの様々な体験(実験)を通して、大人はこどもの表面的な動向にのみ注目しがちで、つい叱ってしまうことがあるのだと学びました。また、大人にとって簡単だと思うことであっても、こどもにとってはとても困難であることを理解することができました。
講演会では、ベビーボイスの体験を行いました。学生や学科の先生方が代表して装置をつけてやりとりを行いましたが、全て赤ちゃんの泣き声になるため、多くの学生が何も伝わらないもどかしさを感じたと思います。この体験から、泣いている赤ちゃんに対して、「泣かないで」と言うことにはあまり意味がなく、様々な不快の要因を考え、一生懸命に伝えようとしていることをくみ取ろうとすることが必要だと分かりました。
お話の中で、「こどもが遊んでいるのをただ待つ時間は、長く感じるが思い出には残らない。どうせなら一緒に遊んだ方がいい」と伺いました。子どもは「今」を生きているため、豊かな時間にするためのイベントや出会いを私たち大人が創っていくことが大切だと思いました。
興味がある人は、こどもの視点ラボのサイトをのぞいてみてはいかがでしょうか。