2024年09月10日 活動報告 宗教センター
第24回「キリスト教主義大学ジョイント8.6平和学習プログラム」を開催しました
8月4日(日)~8月6日(火)まで第24回「キリスト教主義大学ジョイント8.6平和学習プログラム」を開催いたしました。対面での開催は5年ぶりとなります。
関西学院短期大学、敬和学園大学、神戸女学院大学、西南女学院大学・短期大学、本学の5校から、学生・教職員あわせて15名の参加者でした。
4日は本学ゲーンスチャペルにて開会礼拝・オリエンテーションを行った後、広島平和記念公園へ移動し、平和記念資料館を見学しました。また、希望者を対象に碑めぐり(案内人:本学学生課職員 松原 雅恵さん)を行いました。
参加した学生から「これまでパネルの展示などでしか見たことのなかった当時の服や弁当箱などの遺品の数々を間近で見て、持ち主がこの世にいないのに、物は今でもこうして残り続けるということの現実や意義を改めて考えさせられました。」「被爆したアオギリや墓石、原爆ドームを自分の目で見たことで、原爆の威力が凄まじいものであったことを感じました。」といった感想が寄せられました。
5日は、本学の授業科目である「ヒロシマと平和」において行われた、Duró Ágota(ドゥロー アーゴタ)先生(本学助教)、西河内 靖泰 先生(本学元特任准教授・現本学非常勤講師)、 松永 京子 先生(広島大学大学院人間社会科学研究科 准教授)の特別講義を受講し、また、元広島市長の平岡 敬さんより「被爆の実相」を伺いました。講義後は図書館で「栗原貞子記念平和文庫」などを見学し、夕方に参加の学生、教職員とお好み焼きで懇親会をもちました。
「原爆の日」となる6日は、「広島女学院平和祈念式」に参列しました。式典ではこのプログラムに参加している人文学部国際英語学科の徳野七実さんが、在学生代表として「追悼のことば」を述べました。徳野さんは、「この時代に生まれ、広島女学院で学んでいる者として、原爆の被害を深く学び、国内、海外の人に伝え、私たちが被害、加害の立場でもあることを忘れない」と、平和を願う決意を伝えました。
式典終了後、授業科目「異文化理解」を受講する学生とともに、振り返りと意見交換を行いました。県外の参加者から、広島の子どもは8月6日に学校に行くことを聞き、都道府県によって平和教育の取り組みが違うことを知った、戦争について考える機会がありすごくよいことだと思ったなどの感想がありました。そうした中、本学の学生は、県外の学生たちとの交流の中で、「平和について、堅苦しく考えすぎないことができたらよいのではないかと思いました。平和について考えることは『明日何しようかな』と考えることと同じくらい身近であったらよい」と感じたようです。
学生たちからは、「自分は何も知らなかったという事がわかりました」という意見が多くあがりました。「実際に現地を訪れたり経験者の話を聞いたりする」ことの大切さ、「知らないということを自覚し、知る努力や学ぶ努力をし続ける」ことの大切さを実感したようです。
「今何気なく生活できていることが、1番の平和だと実感させられました。」
「今回のプログラムで学んだ内容は後世に伝えていき、二度とこのようなことが起きないよう伝え続けていこうと思いました。」
3日間という短い期間でしたが、こうした気持ちを育むプログラムが提供できたと思います。