2023年6月11日、G7広島サミットで案内や通訳として活躍した学生ボランティアの解散式が広島県庁にて行われました。ボランティアとして参加した学生たちは湯崎知事より感謝状を贈呈していただきました。
ボランティアとして活動した学生たちは、国際メディアセンターや広島空港にて通訳・案内をさせていただいたり、パートナーズプログラムにて料理等の配膳をさせていただいたりと、大変貴重な経験をさせていただきました。
本学からG7広島サミットに学生ボランティアとして参加した3名の学生は、この度の経験についてそれぞれ次のように話してくれました。
国際英語学科4年 田窪透子さん
パートナーズプログラムに関わらせていただきました。G7各国首脳の配偶者の皆様に配膳を行うなど、普段やり慣れていないことを、緊張感あふれる空間で落ち着いてこなさなければならない場面が多くあり、大変さを感じました。困難に感じる場面では、「二度とできない経験をさせていただいている」とポジティブにとらえ、少しでも本番を楽しめるよう日々練習を重ね、日常生活の中でも意識して取り組むなどし、不安を取り除けるよう努めました。
さまざまな国の方々に観光案内をして、笑顔になってもらえる瞬間がたくさんありました。G7サミットのボランティアを通して、「平和を発信していく広島」の一部になれたのかなと思います。「会えてよかった」と言ってもらえたこともあり、国籍問わずそう思える出会いが、他の人や他の国を思いやる気持ちを生み、その気持ちや行動が平和に繋がるのかなと考えさせられました。
国際英語学科4年 榮田莉子さん
今回のボランティア参加で最も強く感じたのはそのスケールの大きさです。国内外からいらしたメディアの方々やサミットに関わる政府機関・企業の職員の皆様のお姿を間近で拝見する度に世界から注目される会議に自分自身も関わっていることを実感させられ、緊張感や高揚感を感じました。実際の活動では外国からいらした方々だけでなく、空港職員の方や他大学の学生ボランティアたちなどさまざまな立場の方と交流する機会をいただき、これまで知らなかった知識や考え方を学ぶことができました。
これまで親しんできた学習のための英語ではなく、生活で実際に使用されている英語を聞き取ることが大変難しく、特に国際メディアセンターでは世界中の国々からメディアの方がいらしていたので、飛び交う言葉の多くが訛りの強い英語でした。能力を本当の意味で習得するためにはよく学び、そして実際に使う機会を増やすことが大切だと痛感しました。
国際英語学科2年 古川采音さん
通訳としてボランティアに参加しましたが、インフォメーションカウンターでは、メディアセンター内の場所の位置や、必要な場所への行き方、バス乗り場の場所や、バスの時刻など、あらゆる情報を知っておかなければ何もできませんでした。そのため、少しでも早く、会場内や移動手段などの情報を頭の中に正確に入れ込むことがとても大変でした。1回目のボランティアの経験を活かし、2回目のボランティアの時にはスムーズに応えられるよう取り組みました。
世界のどこかでサミットが行われているとき、他人事、自分とは遠い出来事だとしか感じていませんでしたが、今回広島で開催され、ボランティアとして微力ではありますが関わることができ、サミットを開催するにあたってどれだけの人が関わっているのかなど実際に肌で感じることができました。