第4回目となった「海外で働く人と話をしよう」プログラム。このたびはアメリカ・オハイオ州在住の大河原(おおかわら)麻由さんに登場していただきました。
大河原さんは、2016年春に国際教養学科(現国際英語学科)GSEコースの1期生として卒業後、地元の大手旅行代理店広島店で3年余り働かれた後、かねてから考えていた海外での大学院進学を目指し行動を起こします。
Allex Foundationのプログラムに採用され、2019年6月、退職直後に渡米。Otterbein大学で日本語教育を担当しながら今年5月修士号(Master of Arts in Education) を取得。現在は同州のOberlin Collegeで日本語教師として活躍されています。
さて、今回もプログラムはもちろんオンラインで行われ、3名が自宅から、「キャリア・スタディ・プログラム(CSP)」を受講する学生2名と同講義を担当される磯部祐実子先生が大学から参加しました。
参加する学生から一人ずつ自己紹介の後、続いて「Let's Think about Our Language」として、「すみません」という日本語の持つ意味・使い方をどうアメリカ人学生に教えるかを例に、日本語教師としての仕事を紹介されました。
次に本学在学中の様々な刺激に満ちた異文化交流体験の紹介がありました。
本学在学中から「海外の大学院で勉強したい」と思っていたものの、何を学びたいかが定まっていなかったことと、運よく大手旅行会社から内定をもらったので、そのまま社会に飛び出したそうです。しかし、海外で働くにしても、日本での職業人としての経験は必ず役に立つため、社会人の経験は今となっては大変プラスになった、と大河原さんは強調します。
予定の時間をオーバーしそうになるほど、学生から積極的な質問があり、大河原さんから一つ一つていねいに答えていただきました。
大河原さんからは、
『挑戦しないと後悔する。だからやってみる。やって後悔することより、やらないで後悔する方が絶対大きい。
そして迷っている時は、「来年の自分、10年後の自分が今の自分を見てどう思うだろうか」と考え、後悔しない選択と行動を。』
というエールをいただきました。
コロナ禍の前と今では学生生活は大きく変わり、あらゆる行動が制限されています。それを嘆くだけではなく、いずれ状況が回復した時、あらためて挑戦する、たとえ回り道になったとしても後悔しない生き方をする大切さを教えてもらいました。
現地時間で午後7時(日本時間午前9時)からという、お疲れの中、1時間半にわたり学生にやさしく力強いメッセージを寄せてくださった大河原さん。
今後ますますの活躍をお祈りしています。