キャリアセンターが企画実施している「海外で働く人と話そう」プログラムも3回目。今回はドイツでデベロッパー・リレーション(DevRel*)エンジニアとして活躍されている福﨑有彩(ふくざき ありさ)さんに登場いただき、現在従事している仕事のこと、学生時代のこと(留学経験、海外フィールドワーク等)、それから後輩たちに向けてのメッセージを語ってもらいました。
参加した学生は1年生3名と3年生4名の計7名で、1年生は「Women in Christianity」の履修者でもあるので、担当の澤村雅史教授にも参加いただきました。
お話の前半は、これまでの経歴とDevRelの仕事、彼女が籍を置くオーストリアのStoryblokというソフトウェア会社の説明でした。30数ヵ国から百数十名の社員が全員(コロナ禍以前から)フルリモートで働いているそうです。
入学当初から、英語を学び海外での就職を念頭に置いていた彼女は、運よく外資系航空会社のCA(キャビンアテンダント)としてキャリアをスタートさせることができたのですが、体力の限界を感じ退職。
興味のあったコンピュータのプログラミングを独学で学び、フリーランスのソフトウェアのエンジニアとして仕事を受注しつつ、能力レベルを上げていきます。業界の特徴として、さかんに勉強会(カンファレンス)が各地で開催されますが、彼女の発表を聞いたStoryblokの担当者から社員として働くよう勧められ今に至っています。
次に、聞いている学生が興味を持ちそうな話題、
学生時代のこと
学生時代の英語力
海外企業の就職活動について
などにも触れていただきました。
学生たちも、6年前に卒業し卒業後に身に着けたスキルを武器に異国で活躍する先輩の話を、真剣に聞いていました。
そして最後に、在学生に送るメッセージとして、
たくさん間違える。間違いを恐れない
他人と自分を比較しない
学習したことはoutputし続ける
仲間と教えないながら成長していく
をいただきました。
在学生からは、「最初から海外での就職をめざしていたのは不安ではなかったか」「留学中に大変だったことは?」等の質問が寄せられ、また感想として「他人と自分を比較しない、という言葉に勇気をもらった」という声もありました。
プログラムの開始は現地時間の午前6時45分(日本時間午後3時45分)という、無理なお願いにもかかわらず、「後輩のみなさんのお役にたてるなら」と快く引き受けてくださった福﨑さんに深くお礼を申し上げるとともに、益々のご活躍をお祈りしています。
*「DevRel」というのは聞きなれない言葉ですが、インターネット時代の新たなリレーションマーケティングで、Web上にコミュニティを設置し、それを仲介に自社製品/サービスを提供する企業とそれを活用したい現場のユーザー(基本的にエンジニア)との関係性を作り上げることを仕事としています。
※詳しくは「DevRelの潮流から考えるマーケティング手法のこれから」 https://www.innovation.co.jp/urumo/devrel/ (株式会社イノベーション Webサイト)をご覧ください。