コロナ禍のため2年ぶりの開催となった、関西学院大学と本学合同の集中講義「ヒロシマと平和」(関西学院大学での開講名は「平和学特別演習『ヒロシマ』」)が、8月4日~8日までの5日間行われました。
本学の学生12名と関西学院大学の学生19名が参加し、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策をしながらの実施となりましたが、学生たちは常に真剣な表情で耳を傾けていました。
初日は、平和記念公園内の原爆に関する様々な記念碑をめぐり、広島平和記念資料館を見学したのち、ワークショップを行いました。
二日目は、本学の元教授 宇吹暁先生による講義から始まり、本学大学院の卒業生で被爆者の松本滋恵さんによる被爆体験講話、本学の元特任准教授 西河内靖泰先生による講義が行われ、原爆について聴き、学び、追体験する日となりました。
特に、松本さんの講話では、被爆者本人の言葉ということもあり、学生たちは発せられる言葉を一つも聞き逃さないように、真剣に聴き入っていました。
三日目にあたる8月6日(広島原爆の日)は、平和記念式典が始まる前の早朝に広島平和都市記念碑の祈りの列に並んだ学生もおり、10時からは広島女学院中学高等学校にて行われた広島女学院平和祈念式に全員が参加しました。
午後から翌日にかけては6つのグループに分かれ、事前にたてた計画に沿ってフィールドワークを開始しました。
(以上2枚は本学学生撮影)
最終日は、大学にて学びをまとめ、グループ発表を行いました。
被爆者の方々の高齢化が進み、直接にお話を聞くことのできる機会はいよいよ貴重なものとなっています。
この日・この時でなければならない出会いが、8月のヒロシマにはあります。
参加した学生たちはそれぞれ、他では得難い学びを達成した満足感にあふれていました。
また、本学の学生と、県外出身者が多い関西学院大学の学生が共に学ぶことでこそ生まれる学びがありました。
このように関心を持ち続け、この授業を大切に継続してくださる関西学院大学の皆様に感謝します。
今後も、引き続きプログラムを実施し続けられることを願っています。
(撮影時のみマスクを外しています)
https://www.nii.ac.jp/event/other/decs/