2月9日(土)、ゲーンスチャペルにて「広島朗読フェスティバル」開催されました。本企画は、活字離れが進む現代において、朗読を通じて子どもたちに想像力と表現力を養ってもらいたいという学生たちの願いのもと、広島市内を中心とした小学生、中学生に呼びかけ朗読の発表会を行うものです。企画から実施まで学生が中心となって開催するイベントの一つで、今回で8回目を迎えます。
さて、フェスティバル当日は朝からあいにくの小雨。でも幸いにも大きく天気を崩すまでには至りませんでした。
8時半の受付開始で実行委員の学生たちが受付にたち笑顔で参加者を出迎えます。中には受付時間前に来られて自主練習をされている熱心な発表者の方々もおられました。人数が増えるにつれしだいに緊張感が増してきます。
実行委員長 越智さんの来場された皆様へのご挨拶と開会宣言に続き、本学日本文化学科学科長 足立直子先生より主催者挨拶をいただきました。実行委員による来場者全員でのウォーミングアップも終わりリラックスしたところで、いよいよ始まります。
まずは小学生による発表です。
皆さんしっかりと練習をされていたようで、心を込めたいっしょうけんめいの朗読に聴衆も引き込まれていたようです。なかには劇風にアレンジしてきてくださったグループもいて、かわいさの中にもしっかりとした朗読を披露してくださいました。
小学生に続いて中学生の部が始まります。
流石に中学生!さらに表現力と感情豊かに朗読を披露し、聴衆をぐいぐい惹きつけていきます。あとで審査員の先生方から聞いたところによると、毎年賞を決める際に大いに悩まれるそうですが、今年は特にどのグループもすばらしく例年以上に話し合いが難航したということでした。
小中学生の発表終了後、実行委員による朗読が披露されました。タイトルは「ウエズレーの国」。被り物やペップサートを用意してビジュアルでも魅せながら物語を展開し、お姉さんらしい堂々としたパフォーマンスでした。
学生発表に続いて、ゲストの先生お二人、鈴木道子先生(元本学教授で現在流川こども園園長)と清胤(きよたね)祐子先生(安芸太田町教育長職務代理)から朗読を披露していただきました。お二人の熟練の朗読技術-特に間の取り方と抑揚-に会場はすっかり魅了されていました。
さて、すべての発表が終了していよいよ表彰に移ります。(コンテストのようにできばえを争うのが目的ではないので、本当はすべてのグループを表彰したいほどですが。)
表彰後は審査員の先生方より講評をいただき、学生によるパイプオルガン演奏で締めくくられました。そして最後に実行委員長越智さんより閉会の挨拶と閉会宣言で第8回広島朗読フェスティバルは幕をとじました。
(発表者に続いて実行委員も記念撮影)
このプロジェクト開催にあたり、実行委員の学生たちはおおよそ10ヶ月かけて準備をしてきました。プロジェクト開催までにはいろいろな困難も生じます。授業、授業課題、クラブにアルバイトと忙しい日々を送る中でも学生たちはチームワークを活かして乗り越えてきました。地域の小中学生の皆さんに喜んでもらえるプロジェクトであることはもちろんですが、プロジェクトを通じて学生が成長することも実施の目的です。最初は不慣れでおとなしかった学生が、徐々にしっかりとプロジェクトの運営を担っていくようになる姿を見ていると頼もしいものです。
実行委員の皆さんはそれぞれの課題を見つけ、それを克服もしくは成長することができたでしょうか?何はともあれ今回の経験を活かしてさらに学生生活を充実させ欲しいものです。4年生の実行委員はこの3月で卒業となりますが、このプロジェクトでの経験を糧に立派な社会人として活躍することを期待していますよ!!