基礎英語の授業では、基礎的な英語力を総合的に伸ばすことを目指していますが、先生方は各学科によって多彩なプロジェクトを授業に取り入れています。
今回は、Paul Spicer先生が担当する日本文化学科1年生の授業を紹介します。
その名も、"Famous Japanese Ghosts and Ghost Stories(日本の著名な幽霊と怪談)"という、これからの季節にぴったりのプロジェクトです。
このプロジェクトでは、2人ペアまたは3人のグループに分かれ、メンバーで協力してトピックを決め、リサーチを行い、英語でプレゼンテーションを行うというものです。また、学生たちリサーチで得た情報をもとにポスターを自分たちで作り、そのポスターを使って発表を行いました。
トピックには、口裂け女、天狗、てけてけ、四谷怪談、座敷わらし、一反木綿といったおなじみのものから、意外なところでは、幼い頃に一度は聞いたことのある『かちかち山』のお話の「怖さ」に注目したグループもありました。
学生たちの発表には、それぞれ工夫が見られました。
人物相関図をつけてわかりやすくする(四谷怪談)
怖さと美しさを感じられる絵を描く(口裂け女)
劇仕立てのパフォーマンスにする(『かちかち山』)
抑揚をつけて惹きつける(一反木綿)
創意工夫をこらした怖い(!)プレゼンテーションに挑みました。
今回、日本の文化を英語で紹介するというプロジェクトを通して、改めて自国の文化を見直す機会にもなったようです。
例えば、天狗を取り上げたグループでは、天狗と一口に言っても日本各地で様々な姿形があるという新たな発見があったそうです。
Paul先生も学生たちの頑張りを見て、お褒めの言葉をかけてくださいました。
My Nihon Bunka students are great! They did a fantastic job with this, their fitst Kiso Eigo special project!
(日本文化学科の学生たちはよく頑張っています。基礎英語での初めてのプロジェクトでしたが、素晴らしい出来上がりになりました!)
学生たちは、英語で日本の夏の風物詩について取り組みながら、きっと涼しさと楽しさを味わったことと思います。
また、「日本を英語で説明する」ことは、日本語教員の学びにもつながります。
今後も、学生一人ひとりが英語をより身近に感じられるような授業を展開していきます。