大学の地元である広島市東区牛田地域と本学の結びつきは深く、地域のさまざまな催し物に学生や教職員が参加しています。特に学生ボランティアは貴重な若い戦力としてかわいがってもらっています。
その一つが、毎年恒例となった、通称「牛田かうちゃんまつり」。本学の所在地である広島市東区牛田地域の住民や事業所が中心となって盛り上げるお祭りです。今年も3月5日(日)に牛田小学校グラウンドと体育館を会場として盛大に開催されました(来場者約3,000人‐主催者調べ)。
今年は「牛田かうちゃんピース・AI/IOT・防災文化フェア」(主催:牛田三学区活性化フォーラム-通称かうちゃんフォーラム)と銘打って防災はもちろん、先進のAI(人工知能)、IOT(モノのインターネット化技術)の展示も行う欲張り企画となりました。
オープニングでは本学放送部の学生が司会進行を務めます。
そして開会式では、来賓の一人として本学の桐木健始副学長がごあいさつをしました。
開会式後もステージはクイズやダンスの出し物で大いに盛り上がっていました。
さて、グランドの会場は、はしご車の展示や地震体験車などの防災関連のコーナーに長い列を作る親子連れ、カープ坊やのふわふわドームで大はしゃぎする子どもたち、焼きそばやラーメン、カレーに焼き芋などの飲食テント、島根の特産品や豚汁テントなど,お昼ごはんや買い物でたいへんなにぎわいです。
会場の一角のテントでは、管理栄養学科の学生たちが「災害と食」にフォーカスした展示を用意。被災時の非常食や避難所での食事に関するパネルや説明に多くの来場者が関心を寄せていたようです。中でも若いお母さんが「災害時のアレルギー対応」というパネルをメモをとりながら熱心にご覧になっている姿が印象的でした。
体育館も親子づれでいっぱい。太田川河川事務所による3D土石流体験装置や、今回の呼び物の一つであるAI・IOTコーナーのAIロボットペッパー君が人気を集めていました。
本学幼児教育心理学科は「避難所の遊び―水や電気を使わず昔遊びをしよう」をテーマに、学科の学生8名がボランティア参加をしました。「折り紙(コマ、紙相撲)で作って遊ぼう」のコーナーや「あやとり」コーナーでは、小さな女の子がお母さんといっしょになって楽しむほほえましい光景が見られました。
そして、子どもたちを一番夢中にさせたのは「楽つみ木(R)」という薄い長方形の板状の大量の積木によるタワー製作です。創意工夫をしながらコツコツと一人で積み上げる子がいれば、男子中学生グループがあっというまに2メートル近い巨大タワーを積み上げるなど、一日中にぎわっていました。ボランティア参加した学生たちは、「さまざまな年齢の子どもたちとふれあうことができ、勉強になった」とか「子どもたちの想像力のすごさにおどろいた」などと感想を残してくれています。
ここ数年、雨にたたられっぱなしだった「牛田かうちゃんまつり」。今年はくもり空ながら、開催中なんとか雨は降ることなく大勢の親子が楽しい一日を過ごせたようです。
これからも地域社会を盛り上げるため、本学の学生ボランティアはさまざまな行事に協力していきます。イベント会場でピンクのジャンパーやポロシャツを来た学生ボランティアを見かけたらどうぞ応援してください。