日本文化学科学科ニュース

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「自ら行動すれば、新しい自分に変われる」~留学生のグエンさんが日本語スピーチコンテストで優秀賞を受賞~

2024.09.17 留学生 表彰

7月27日(土)、ひろしま国際センター交流ホールにて、県内の大学や専門学校などで学ぶ留学生を対象とした日本語スピーチコンテストが開催されました(主催:広島キワニスクラブ)。本学からは日本文化学科3年のホァン・ティ・ハイ・グエンさんが出場し、優秀賞(第2位)を受賞しました。

グエンさんは「自ら行動すれば、新しい自分に変われる」というタイトルでスピーチを行いました。
本学の2024年度前期主題「君が動けば何かが変わる」から切り出され、「女性のキャリア」というテーマも含むそのスピーチは、多くの聴衆の心を動かしました。

ベトナムの小さな村で生まれたグエンさんは、幼いころから「女に勉強は必要ない。早く結婚して子どもを産めば十分だ」と言われて育ってきたといいます。しかし、そのような古い考えから抜け出し、自由に生きていくため、日本へ来たそうです。

望んで来た日本でしたが、文化や言葉の壁にぶつかり、一人小さな部屋で泣いてしまう日もあったとのこと。しかし、そのような状況から抜け出すため、留学生交流会などのイベントに積極的に参加するだけでなく、これまで経験したことのなかったアルバイトにも挑戦し、自ら道を切り開いていったそうです。

最後にグエンさんは「どんな場所に生まれても、どこの国から来ても、自信を持って一歩踏み出せば、道は開ける」、「結婚や子供を産むことだけでなく、夢を持ち、それを叶えることでも、幸せな人生を歩むことができると村の人々に伝えたい」と語りました。

中国やベトナム、インドネシア、マダガスカル、エストニアなど計8カ国から14名が参加した日本語スピーチコンテストは、非常にレベルが高く、どのスピーチも心に訴えかける素晴らしいものでした。その中でも、グエンさんのスピーチはテーマ設定や内容・構成が優れているだけでなく、終始笑顔で穏やかでありながら、ときに熱のこもった緩急のある語り口で、その場にいる審査員や聴衆を魅了していました。優秀賞の受賞、おめでとうございます!

                                                 (文責:一色舞子)