2017.12.01
DREAM JOB INTERVIEW ❹
広島県立高陽高等学校 出身
人間生活学部 管理栄養学科 3年
三浦 彬 さん
給食が好きで当時の献立をまだ覚えているという三浦さん。食べることの大切さを子どもたちに伝えたいという彼女の夢に迫ります。
- —普段、家で料理はするの?
- そんなにはしないんですけど、課題が出たときや給食実習の前には何度も調理します。そのほかの日は余裕があれば簡単に作るぐらいです。
- —料理は好き?
- 食べるほうが好きです。
- —栄養教諭になってどういうふうに働きたいの?
- 栄養教諭になることが一番の目標ですが、実は管理栄養士にもなりたいと考えています。企業で食品開発の職に就いてからその経験を生かしかしつつ、栄養教諭として食の大切さや楽しさを子どもたちに伝えていけたらいいんですけど。
- —なぜ女学院大学を選んだの?
- 国家試験合格率の高さが一番の理由です。管理栄養士の資格をどうしても取りたくて、いろいろな大学を調べた結果、女学院大学が一番だったんです。
- —管理栄養士になりたいと思ったきかっけは?
- 「食べることが好きだし管理栄養士とかいいんじゃない」という姉の一言がきっかけでした。ずっとピアノを習ってきて、保育士さんしか頭になかったときにそう言われて妙に納得しちゃったんです。他にも、祖父母が普段のごはんを難しそうに噛んだり、飲み込んだりしている姿を見て、管理栄養士になってそういう人のための食品開発ができたらと思うようになりました。
- —栄養教諭をめざすようになったのは何がきっかけ?
- 栄養教諭は子どもたちに食の重要性や楽しさを伝えられるということと、噛むこと、飲み込むことが難しい人は高齢者だけでなく子どもにもいるという渡部先生のお話がきっかけです。もともと給食が好きだったというのもあります。
- —渡部先生との印象に残る出来事は?
- 1年のときに「地域連携食育セミナー」という授業で、グループごとで自由にやることを決めて食育の内容を実践する機会がありました。私のグループは大学周辺の高齢者の方を対象に料理教室を開いたんです。リーダーだったので、渡部先生に何度も相談して「これじゃ固いと思うよ」とかアドバイスを受けながら必死にニョッキを作ったのを覚えています。そこから、渡部先生にはずっとお世話になっています。
- —調理実習は大変?
- 1年のときからありましたが、1食分作るようになったのは2年からです。2年の秋にはアレルギーの対応食とか、高齢者に合わせたものとか、妊婦さんに合わせたものとか、さまざまな対象者の食事を調理しました。3年になった今は給食実習の大量調理で1グループ10人ぐらいで100食から120食分をここの給食実習室で作っています。
- —大量調理の難しさはどこ?
- 何をどのようにしたらいいかの判断です。時間ごとにこれをやって、次にあれをやってと、一応決めているんですが、その通りにいかないとすごく焦ります。作業ごとにエプロンを付け替えたりしないといけないし、当たり前ですが衛生面にとてもきびしいのですごく気をつかいます。
- —意識として変わったところはある?
- 包丁で食材を速く切れるように練習しておこうとか、大量調理で使う器具は使い慣れていないものも多いので、しっかり予習しておこうとかは意識しています。衛生面にも気をつかいます。100食となると異物混入も起こりえますし、食中毒も流行っているので。さまざまな授業を通して安全への思いが強くなりました。
- —食育サークルではどういった活動をしているの?
- いろいろあるんですが、学食のベジフルランチの献立作成や、防災料理教室などをしています。幅広い世代の方を対象に、さまざまな活動を行って、たくさんの気づきが得られました。もとは人づきあいが苦手だったんですけど、今は楽しいなって思います。
- —食育サークルに入ったきっかけは?
- 授業で、何かボランティアに参加するように言われて、24時間テレビの企画でお弁当作りをされている4年生のお手伝いをしました。食べて意見を言うぐらいだったんですけど、そのときにいた先輩が食育サークルの方でお話を聞いて興味を持ったのがきっかけです。
- —サークルに入ったことで何か変化はあった?
- 食事のエネルギーやバランスを気にするようになりました。間食は200キロカロリーまでじゃないとだめだから「アイスはあきらめよう」とか、「焼肉に行ったときはお肉だけじゃなくサラダも食べよう」とか…。学んできたことが当たり前に身についてる気がして、少し嬉しいです。
- —最後にこれからの目標は?
- これからまだ学外の実習もたくさん残っているのでいろんなところに行って、いろんな経験をさせていただきたいと思います。あとは当たり前ですが、管理栄養士や栄養教諭についての勉強です。どちらにも関わってこられた渡部先生にゼミでお話を伺いながら、卒業までに自分の将来をじっくり決めていけたらなって思っています。
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