管理栄養海外フィールドワークの研修報告をします。
◎ハワイ大学での講義
ハワイ大学マノア校では、RD(Resiterd Dietitian:登録栄養士とも呼ばれるアメリカの管理栄養士)のパンナ准教授による講義を受講しました。栄養士の目線からハワイの生活習慣と肥満の歴史や対応について紹介があり、途中で学生同士で考察とディスカッションを交えながらの講義が行われました。現地の学生や先生とコミュニケーションをとるために、奮闘しながらのグループワークとなりました。講義のあとには、先生方の前ということで緊張の中でのプレゼンでしたが、皆さんに楽しんでいただくことができました。
日本の食文化「巻き寿司」を英語で紹介しました。
◎カフェテリアの見学
講義のあとには、ハワイ大学のカフェテリアの施設に行き、マネージャーをされているオジリさんに給食施設の内容や特色などについて詳細にご説明いただきました。ビーガン食やアレルギー対応食など、どのような学生にも自由に選択できるシステムが組まれていることに学生たちは関心していました。
学生は、「自分から積極的に発言をする」、「昨日よりもっとコミュニケーションをとる」など各自が目標を決めて研修に向き合っています。
◎ホノルル美術館見学(広島女学院同窓生との交流)
広島女学院同窓会ハワイ支部の藤本会長がガイドを務められておられるホノルル美術館に行きました。館内はヨーロッパからアジアまで地域ごとの展示室に分かれており、それぞれの展示室に著名な絵画や文化財が多数展示されていました。また、中庭が特徴的で、西洋や中国などさまざまな文化を取り入れた造りとなっています。コロナ禍ということでガイドは禁止されている状況ですが、藤本さんのご好意により、特別に解説を行なっていただきました。藤本さんの解説はとても分かりやすく、作品の歴史的な背景、作成過程、裏話など知ることができ、とても興味深く学生は聞いていました。その後、館内にあるカフェテリアでハワイ支部の皆様と一緒にランチをいただきました。研修や仕事の話をしたり、コロナ禍でのハワイでの生活について教えて頂きました。
ホノルル美術館の中庭にて
研修の後は、タンタラスの丘の夜景を眺めました。
一生の思い出のひとつになる程の体験でした。
参加した学生の感想
3日目は、午前中にハワイ大学に行き、RD(アメリカの管理栄養士)の方の講義を受けました。ハワイ大学の学生とコミュニケーションを取りながら、ハワイの健康問題について学びました。アメリカの実態を学んでいく上で1番印象に残った点は、年々肥満者が増加していたことでした。ハワイの肥満増加の背景には、時が経つにつれ生活習慣病に繋がる高カロリーな食べ物が普及したことが、一つの要因だと学ぶことができました。講義中のグループワークでは、英語に苦戦しつつも、現地の方と意見を共有できるように、ジェスチャーも交えながら積極的に話すことで、分かり合うことができました。
講義後はハワイ大学の食堂に案内していただき、アレルギー食やヴィーガン食など多様な食事提供について理解が深まりました。
午後はファーマーズマーケットに行き、地元産の野菜から珍しい料理まで幅広く販売していたのが印象的でした。残り2日間充実した研修になるよう頑張ります。
3年 R.Tさん
4日目はホノルル美術館の研修とその後に広島女学院同窓会ハワイ支部会長の藤本さんはじめ卒業生の皆さんとご一緒に楽しいお食事会をしました。
まず、ホノルル美術館では藤本さんの説明をお聞きしながら鮮やかな色合いの作品や各国々の陶器、日本の銅像だけでなくインドの銅像などを拝見しました。作品を見ていく中で、最初に目につく主人公とその周りに描かれている風景にも意味があることを学びました。私自身、美術館に行くことが初めてで作品がどういう意図で描かれているのか理解が難しい場面もありましたが、それぞれの視点から見ることにより作品の良さが引き立っていくことが印象に残りました。また、遠くから作品を見る場合と近くから作品を見る場合ではインパクトが変わり、作品を見る距離でも吸い込まれそうな作品になることにも感動しました。さらに、作品だけではなく後ろの壁の背景が作品の良さを引き出し、透明感溢れる素敵な作品になっていました。今回の研修はアメリカの食環境だけでなく、芸術の知識も得られ、全員が良い学びに繋がりました。
お食事会では、コロナ禍による観光客の変化や街の様子を教えてくださいました。やはりコロナ禍ではハワイの観光客が減り美術館など様々なお店が閉店し、賑やかな街並みも静まり返ってしまったとのことでした。しかし、ワクチンが広まるとともに、ハワイも賑やかになりつつあるとのことでした。そのことをお聞きして、私たちがハワイで研修を行えているのも社会環境の変化と全ての方々の協力やサポートがあるからこそだと改めて感じました。
研修を行った4日間とも充実し、個人で課題としていることも積極的に取り組めたため思い出に残る海外フィールドワークになったと思います。土谷先生を含め5人で海外フィールドワークを行えたことに感謝しています。
3年 S.Tさん
現地の学生とのディスカッションやOGの皆さんとの交流もあり、充実した研修になりましたね。
研修も終わりに近づきました。皆さんの成長した姿を早くみたいです。
管理栄養学科 市川、妻木
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