今年の夏も、管理栄養学科 妻木陽子准教授の主催による、食物アレルギーを持つ子どもとその保護者を対象としたデイキャンプを本学で開催しました。
今年で10年目を迎える「食物アレルギーっ子のDAYキャンプ」。リピーター参加もあり、交流の輪が広がっています。
食物アレルギーは、食事制限など日常生活のなかで管理が必要な疾患です。小児での発症が多いため、患者だけでなく保護者のフォローや周囲の理解が求められます。
このデイキャンプの目的は、食物アレルギーに関する知識や情報提供を行うことと、参加者同士の交流の場を設けることです。
プログラムは、講演会、昼食、レクリエーション、おやつ教室、子育て交流会と盛りだくさん!食物アレルギーについて、家族全員で考えます。
デイキャンプで提供する昼食やおやつは、7大アレルゲン(卵、乳、小麦、そば、ピーナッツ、えび、かに)を全て除去した献立で、みんなが同じものを食べることができます。使用する食器や調理器具もすべてアレルゲン除去食材専用とし、通常の調理実習で使用するものと分けて管理しています。
子育て交流会は、保護者同士が情報交換をし、それぞれが抱える悩みを打ち明け、共感できる場です。NPO法人や医師も参画することで、大学と地域と医療機関とが連携をとり、食物アレルギーに対して悩みを持つ方への支援体制を確立しています。
デイキャンプの運営にあたって、昼食やおやつの献立作成をはじめ、レクリエーションの準備や会場の飾りつけ、会の進行などまで、妻木ゼミの学生が主体となって春から企画し、準備を進めました。将来、栄養士・管理栄養士をめざす学生が、食物アレルギーの子どもやその家族と触れ合い、患者や家族の気持ちを知ることができる貴重な教育の場となっています。
デイキャンプの詳しい内容と提供された献立レシピについては下記をご覧ください。