木曜日チャペルで管理栄養学科の学生が「熊本震災ボランティア報告」を行いました
木曜日チャペルの時間に管理栄養学科2年生の中下涼さん(広島県立五日市高等学校出身)が、「あのとき、本当に食べたかったもの」という題目で熊本ボランティアワークキャンプ(主催:広島YMCA・実施:8/21~25)参加報告をしてくださいました。
中下さんは、1年生のころから地域での食育活動に参加し、地域連携食育セミナーの授業では、牛田商店街の東北を支援する活動に共感し、仙台の油麩を使ったメニューを仲間と考案して試食会を開催するなど、精力的に活動されています。その中で、熊本で震災が起き、「他人事ではなく、自分に出来ることをしなければ」という思いでボランティアに参加されました。
熊本へ向かうバスの中では、「あの時、本当に食べたかったもの」は何かを考えていたそうですが、現地に行き、それは「もの」ではなく、一緒に食べる家族や友達であったのではないかと感じたことを教えていただきました。そして、ボランティアは「すること」でも、「させていただくこと」でもなく、「気が付いたら自然にやっていたこと」ではないかと考えるようになったそうです。また、現地に行き、遠くからでは何もわからないということ、そばに行って寄り添わなければ何もできないということを強く感じたそうです。
非常食の開発に興味を持っておられる中下さんは、春学期の災害支援実践セミナーの授業で、災害時の食事や支援のあり方などについて、積極的に学びを深められました。食の専門家になる者として、伝えていかなければならないことがたくさんあるという強い信念を感じる報告でした。