今年4月に始まったばかりのゼミを紹介します。食品の加工や貯蔵に関する研究を行っています。
ゼミでは、[写真左から] 岡本真奈さん(三原高校出身)、高橋怜子さん(広島観音高校出身)、
[写真左から] 武林まおさん(山陽女学園高等部出身)、藤田彩花さん(比治山女子高校出身)、
谷川和可さん(高陽高校出身)が活動しています。
食品には、性質の変化に伴う発酵や腐敗と呼ばれる現象があります。私たちはそれらを、二つの異なるものとしていますが、その基準は私たちに有益かどうか、つまり利用する側の都合に依存したものです。しかし食品はもともと生命体等であり、その存在の本質は、単に利用する側の都合だけで捉えきれるものではないとも思われます。ゼミでは、食品の一つの評価基準としての、鮮度に焦点を当てていますが、これもいわば一つのモノサシですので、汲み取れていない大切な本質も多くあることが推し量られます。食品の利用においては、柔軟な視点を持ちたいものです。
今年度は、広島の特産品に目を向け、入手から消費までの食材の状態の変化と適性を、経時的観察をもとに、機能性も視野に入れて検討することにしました。
まず、県の特産品には何があるのか、研究対象として適当か、
そして、それらの特徴や現在の課題に関する情報を、文献検索を中心に収集しました。
また、基本的な化学分析の準備として、マイクロピペットの検定から始め、食品劣化の検知に使用する、微量検測器や水平ビュレットの使用法を習得しました 。
現在は、分析の幅を広げつつ、食品試料を実際に用いることで、測定の精度も高めているところです。
現在、就職活動や臨地実習にも忙しい日々が続いています。ゼミでは、12月の卒論提出に向けて皆で力を合わせるとともに、一人ひとりの確かな将来に向けて、一日一日を大切に活動していきたいと考えています。