建築士課程では、専門科目やゼミで建築作品や建設現場を実際に訪問し、実地に学ぶ機会を多数用意しています。
今回は7/28(日)に福祉環境計画学で訪問したIROHA villageでの学外実習を紹介します。今回は、本学で造園表現(ガーデニング)技術論、設計実習を担当頂いている仙石先生にもご一緒して頂きました。
学外実習の前に『新建築』に掲載された作品「畑の下のラボラトリー」(中村拓志氏設計)の設計趣旨や図面、建築概要をしっかりと読み、当日の実習に臨みます。
一帯は新興工場地帯で、2018年3月にもみじ饅頭で有名な藤い屋さんの工場に隣接する飲食、物販店舗としてオープンしたばかりの施設です。 この施設の特徴は、食材の実験農場を併設していることにあり、「菓子づくりが土とともにあること」を職人さんたちが実感し、誇りを持って働ける場が提案されています。
土づくりから始まり、小麦、小豆等、実際のお菓子づくりに使用する作物や、各種果樹、ハーブ等が栽培されています。案内の方に丁寧に説明頂き、実際に樹木や作物に触れながら、実験農場と施設を一周します。
敷地中央の畝を持ち上げた下に建物を挿入したようなつくりで、上部にもハーブ園が広がっています。今回は特別にらせん階段を登って、屋上のハーブ園も見学させて頂きました。
工場の東側はガラス張りになっており、歴史的な器具や、中で働く職人さんたちが手で作業をしている様子を見学することが出来ます。
やきたてのもみじ饅頭と飲み物を頂きながら、もみじ饅頭の歴史も教えて頂きました。
細長い建物の北半分にレストランが、南半分の店舗ではお菓子、パン等が販売されています。店舗部のガラス張り仕上げの外側には竹が渡され、小麦のわらがカーテン代わりに使用されています。建物、家具、外構が一体的に設計され、様々な植物が育てられている実験農場の姿も、設計者が継続的に関わりながらつくりあげていることを知ることが出来ました。
おいしいお菓子やパンもいただき、楽しい学外実習になりました。暑い中、案内頂いた藤い屋の皆様、ありがとうございました。
生活デザイン学科では実習を通した実践的な学びをカリキュラムの特徴としています。また、学内外のコンペ、コンテストで多数の受賞実績が重ねられています。是非、過去の学科ニュースもご覧下さい。