人間生活学部 児童教育学科 ニュース

子どもチャレンジラボアーカイブ

 12月23日(土)の13:00~15:00に「子どもとつくる科学遊び研究会」の学生が中心となって「第10回ものづくりチャレンジラボ!~科学の不思議を楽しみ、失敗から学ぶ~」(公益財団法人 マツダ財団市民活動支援事業)を開催しました。参加してくれた小学生の子ども6名(男子2名・女子4名)と本学の学生4名が一緒にものづくりをしました。

 今回は、前回に引き続き、子ども達一人ひとりが、今までしてきたものづくりの中で再度チャレンジしたいものを選んで取り組みました。どろだんごづくりを選んだ子どもが2名、トトロどんぐりやじろべえづくりを選んだ子どもが1名、ペットボトルロケット飛ばしを選んだ子どもが3名いました。

 まずは、子ども達一人ひとりに、今日の活動の目標を決めてもらいました。どろだんごづくりを選んだ子ども達は「大きなどろだんごを光らせる!」、トトロどんぐりやじろべえづくりを選んだ子どもは「バランスのとれたやじろべえを2個以上つくる!」、ペットボトルロケット飛ばしを選んだ子ども達は「20m以上ロケットを飛ばす!」「木を越える!」などの目標を設定しました。

 どろだんごづくりを選んだ子ども達は、前回作った大きなどろだんごを大切に持って来ていました。今回は、その大きなどろだんごを再度丸くして、サラ粉をかけて磨く作業をしました。学生と一緒に凹んだ穴を泥で埋めたり、サラ粉を何度も何度もふりかけて磨いたりしていました。途中ひび割れを起こしたときは、水をかけて直していました。1時間近く根気強く磨いていました。

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 トトロどんぐりやじろべえを選んだ子どもは、どんぐり選びをした後、トトロの絵を描く前にまずは、どんぐりやじろべえを作ることにしました。どんぐりに穴を開けたり、グルーガンを使って穴につまようじを付けたりすることは前回もしたので慣れた手つきで行っていました。そして、やじろべえを作った後、ペンを使ってトトロを描いてニスを塗って仕上げました。バランスがとれないときは、どんぐりの上に小さなどんぐりを2つ付けてバランスをとる工夫をしていました。

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 ペットボトルロケット飛ばしを選んだ子ども達は、広い場所に出て、前回作ったペットボトルロケットを飛ばしました。水の量は自分で調節して、数回飛ばしました。全員が活動の最初に設定した目標より遠くまで飛ばすことができました。夏に飛ばしたときは30m先にある木を越えることはできなかったのですが、今回はその木を越えるほど遠くまで飛ばすことができた子どもがいました。

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 このように13:00~14:20は、子ども達一人ひとりが選んだものづくりを行いました。その後は、学生から子ども達へプレゼント渡しをしました。プレゼントの中身は、チョコレート数個と科学遊びのおもちゃ5点(トトロどんぐりコマ、うちわ回し、碁石コマ、逆さビー玉コマ、リングキャッチャー)です。学生達がおもちゃの遊び方を伝えながら30分間、これらのおもちゃを使って科学遊びをしました。碁石コマが立って回ったり、4個つけたビー玉が逆さになって回ったりする現象に子ども達は驚いていました。また、うちわ回しやリングキャッチャーはすぐには成功しないのですが、成功するまで何度もチャレンジする姿を見ることができました。

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 活動の最後には振り返りを書きました。そして、学生全員で子ども達を大学の門まで見送りました。今年度、10回行った「ものづくりチャレンジラボ!~科学の不思議を楽しみ、失敗から学ぶ~」は今日が最後でした。「来年も参加したい!」と話してくれた子どもも多くいました。今回の活動の最後に書いた子どもと学生の振り返りを紹介します。

子どもの振り返り

30回空気つぎで空気を入れて、溝まで飛んでしまってロケットはぼろぼろになったけど、記録が更新できて良かったです。いろいろなものを作ることができて楽しかったです。

大きいどろだんごを作るとき、ひびが入ったりしたけど、うめたりして上手にできたので良かったです。大きいのも小さいのも作ることができて嬉しかったです。最初は難しかったけど上手くできたので、こわさないように大切にしたいです。

学生の振り返り

リング通しやうちわ回しでは、なかなか成功しない子どももいて途中諦めかけていました。しかし、コツを伝えたり、一緒に重心を探したりすることで、最後は挑戦するようになっていて、どのような声かけをするかが重要だと学びました。子ども達のキラキラした目を見ることができたので、とても充実した活動になりました。

飛んだペットボトルが壊れたり、木にひっかかって取れなくなったりしたとき、すごく悲しい顔をしていた子どもがいました。とても大切だったんだなと思いました。ペットボトルロケットを飛ばした子ども達は、自分の目標が達成できるとすぐに「できた!」とアピールしていたので目標を意識して頑張っていたんだなと感心しました。

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12月2日(土)・3日(日)の2日間、高知市で行われた「第64回中四国保育学生研究大会」に、子どもチャレンジラボ「にじいろマフ」に所属している児童教育学科の学生、児童教育学会役員の学生と教職員計17名が参加しました。

「にじいろマフ」は今年度始まった新しい子どもチャレンジラボで、発達障害児との遊びや手作りおもちゃに関する研究会です。
イギリスでは、ボランティアの方々がマフ(筒状のニット製品)をつくり、 病院等で認知症の方々の不安を和らげたり、コミュニケーションを円滑にするため活用しているということを知り研究を始めました。

4月から発達障害について学んだり、マフのデザインを考えました。夏休みには「ちくちくの会」を開き、大学でアイデアを持ち寄りながら、楽しく制作を行いました。8月から9月にかけて広島市内の児童発達支援センターエポックにご協力をいただき実習を行いました。

後期からは、月・火曜日に毎週のように集まって、実習をふり返り、研究発表の資料作りを進めました。

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中四国保育学生研究大会1日目は、開会式や学生交歓会があり、基調講演として馬場耕一郎氏(こども家庭庁)による「これから保育者を目指す君たちへのメッセージ」を聴講し、自分たちが保育者になったときに一番大切にしたいことなどを改めて考える時間になりました。

学生交歓会では、当番校である高知学園短期大学の学生によるクリスマスファンタジーを見たり、高知学園短期大学附属高知幼稚園の園児による「よさこい鳴子踊り」に参加して一緒によさこいを踊りました。
また、
広島女学院大学のアピールをしたり、次年度開催校の学生代表として児童教育学会副会長の岡本由希音さん(2年生)が挨拶をしました。

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2日目は、「発達障害児支援におけるマフの活用と可能性」というテーマで研究発表をしました。発表者は、「にじいろマフ」部長の広中わかなさんと太尾田実希さんです。

部長は「いろいろな大学の発表を聞いて新たな学びがありました。大きな会場で発表する機会はこれまでなかったので緊張しましたが、他大学の方たちも真剣に聞いてくださっていたので、落ち着いてしっかり伝えようとする気持ちで発表することができました」と感想を伝えてくれました。他大学の研究発表もどれもためになるものばかりで、今回学んだことを吸収していきたいと思います。

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今回、学生研究大会に参加したことで、将来、優れた保育士になれるよう残りの大学生活も頑張ろうと改めて感じる機会となりました。また、来年度の当番校として、第65回大会を盛り上げていきたいと思います。(3年佐藤凪沙)

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子どもチャレンジラボ「森のようちえん」は、地域の幼児とその保護者の方々が自然と触れ合う活動を運営しています。2023年度は、6月4日、7月9日(大雨で森での活動は中止)、10月15日、11月26日の4回実施しました。

6月、緑いっぱいの森で、葉っぱや木の実、カエルと出会いました。葉っぱのスタンプ遊びや色水遊びも楽しみました。
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10月、少し赤や黄色に色づいた森で、落ち葉やまつぼっくりでお弁当作りをして遊びました。
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11月、冬の訪れを感じる森で、風を捕まえてビニール袋の凧揚げをしたり、草の坂でそり滑り、暖をとりながら焼き芋を食べました。
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子どもたちが森で楽しむことができるように準備した遊びを子どもたちが「もっとしたい」と言ってくれて嬉しく思いました。
子どもたちが自然と向き合う姿に接し、年齢によって興味関心や遊び方が異なることを学ぶ一方で、1日の活動全体を運営する難しさにも直面しました。
あらかじめ全体を見通した時間配分や役割分担などの打ち合わせが必要であることも学びました。

何年も継続して参加してくださったご家族も、数組いらっしゃいます
赤ちゃんの時から参加していた女の子は、年長さんになりました。森で一緒に過ごすことで、たくさんのことを経験させていただきました。
小学校進級に伴い、今年度で森のようちえんを終えるみなさま、これまでありがとうございました。

来年度も森のようちえんは続けます。新たな出会いを想いつつ、準備をしていきたいと思います。

子どもチャレンジラボ「森のようちえん」は、児童教育学科の村上智子准教授が担当しています。
自然や子どもたちと向き合って学びたい人は、来年度ぜひ、ともに取り組んでみませんか。

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