科学研究費助成事業の一環で、アフリカのリズムで踊るワークショップ(初心者対象)を開催します。
音楽之友社発行、音楽指導ハンドブック22「アフリカの太鼓で踊ろう」の著者の柳田知子先生をお迎えすることができました。
柳田先生は、舞踊民族学研究者としてリズムへの造詣が深く、様々なリズムの意味と役割についてプロとして実演をしながらわかりやすく解説してくださいます。
アフリカの方のリズム感の良さは何となく知っているけど、アフリカのダンスやリズムについて体験したことのある人は少ないと思います。
でも心配いりません。「稲刈りや収穫の動作」「洗濯の動作」など、これまで子ども向けワークショップで人気のあったステップを、柳田知子先生に紹介してもらいます。
ジェンベ(太鼓)は榎本多律子先生です。ジェンベは大学備品として2台あり、希望者は触ったり、お試し演奏をすることができます。
親子連れ、地域の方、音楽の先生、アフリカに関心のある方、ダンスの好きな小学生、民族楽器に興味のある方など、誰でもお申込みください。
●申込フォームはこちら
※先着20名につき、参加の可否は入力されたメールアドレスに返信いたします
服装は動きやすければ何でもOKです。床張りのリズム室で裸足でステップします。
詳しくは、ちらしをご覧ください。
2022年3月、児童教育学科山下京子教授が、長年にわたる保育士養成事業への多大なる貢献に対し、一社)全国保育士養成協議会より、表彰を受けました。
山下教授は、25年の長きにわたって山口・広島両県の保育士養成に携わって来られました。専門の臨床心理学の知見を活かし、保育士のカウンセリング・マインドの育成、絵本を用いた臨床心理学など、特色ある講義や演習により学生たちの保育者としての専門性を高めてきました。また、障がい学生高等教育支援室の初代室長として、学生のニーズに応じた支援方法・体制を確立し、バリアフリー教育の精神を大学内に浸透させ、誰でも学びやすい学習環境を創り出すことに多大な貢献をなさいました。
表彰に寄せた山下教授のメッセージを一部ご紹介します。
「子どもの心の声を聴くことのできる保育士を養成したいという思いで、保育士養成校での授業を担当してきました。子どもの心の声を聴くことは、心のケアにつながると考えているからです。とくに災害時には、心のケアは非常に重要だと言われています。阪神淡路大震災や東日本大震災における保育士の方たちの子どもに寄り添う献身的な働きが、子どもの心のケアに多大な貢献を果たしたことはよく知られています。子どもの心の声を聴くことは、子ども主体の福祉を推進する上でも重要だと考えています。」
山下教授の教えを胸に、これからも「子どもの心に寄り添う」保育者・教育者の養成に奮励してまいります。
児童教育学科の神野正喜教授が、2022年3月末をもってご退職されます。
神野先生は、広島大学附属小学校副校長職ののち、その実務経験を活かして本学の教育に10年間ご尽力くださいました。
専門分野は国語科教育学で、全学科の共通基礎科目(必修)である「日本語表現技法」や中・高教職課程科目である「教職実践演習」で学科外の学生への指導にも関わっていただきました。
児童教育学科の科目として「教職論」はもちろんのこと、「初等国語科教育法」では、附属小学校時代に極められた文字指導、書写の学習指導をはじめ、実践に役だつ国語科指導の構想・立案・実施・授業評価について、詳しくご指導くださいました。卒業論文指導や、学生指導においては、神野先生の粘り強さと丁寧さのおかげで学生が変容していく姿が見られました。
さらに、小学校採用試験対策に特化した「小学校教育実践研究会」では、模擬授業にチャレンジする学生に的確なアドバイスをされ、小学校現場に多くの卒業生を送りだしてくださいました。穏やかな様相は「となりのトトロ」とも呼び親しまれ、文章への専門的な気づきが多くの学生や教員から頼りにされていました。長い間、本当にありがとうございました。
神野正喜先生が人生の大きな節目を迎えられたことを、児童教育学科で祝福しました。先生が示してくださった児童教育の奥義を引き継いで、学科教員一同、学生のために頑張っていきます。