11月1日(水)と11月8日(水)の2回、「学校インターンシップ」の授業で1年生12名が広島市立早稲田小学校を訪問しました。
1回目の訪問では、掃除時間や中・高学年、特別支援学級の授業を参観しました。掃除時間、子ども達は黙って一生懸命に掃除に取り組んでいました。
学生も子ども達と一緒に教室の床をほうきではいたり、机を運んだりしました。
「国語」や「道徳」、「図画工作」などの授業を参観しました。自分の思いを表現した絵をタブレットに保存したり、タブレットに入力した自分の考えを電子黒板に映し出してお互いに意見を言い合ったりするなど、ICT機器を活用した授業を参観することができました。
また、特別支援学級では、劇の練習に一緒に参加したり、かけ算九九のゲームを子どもと一緒に行ったりするなど楽しみながら授業を参観することができました。学生も子ども達と触れ合うことができてたくさんの笑顔を見せてくれました。
2回目の訪問では、低学年の授業や帰りの会を参観したり、先生方との質疑応答を行ったりしました。授業は、「算数」や「音楽」、「道徳」を参観しました。授業の導入から展開、まとめまでの一連の流れを参観することができ、学生にとって大きな学びがありました。「音楽」の授業では、子ども達が運動会で披露したダンスを見たり、学生がバイオリンを演奏したりする機会をいただきました。学生がバイオリンでYOASOBIの曲「アイドル」を演奏したとき、子ども達が自然に歌を歌い始めてとても盛り上がりました。
また、質疑応答タイムでは、1・2年生の先生方に「先生になった理由は何ですか?」「先生の仕事でたいへんなことは何ですか?」などさまざまな質問を学生はしていました。それらに対して、先生方はとても丁寧に答えてくださいました。先生方との対話を通して、「先生になりたい!」と改めて強く思った学生も多くいたことでしょう。
再来週は、広島大学附属東雲小学校の谷 栄次副校長先生をお迎えし、「先生のやりがい」と題して講演会を聴く予定です。
「学校インターンシップ」の授業を通して、学生が小学校の先生に対する魅力ややりがいを感じてくれることを願っています。
12月14日(水)に「学校インターンシップ」の授業で、1年生13名が広島大学附属東雲小学校の谷 栄次副校長先生から、『小学校教員のやりがい』について講話を聴きました。
「小学校教員のやりがいとは何か」「子どもを育てるとはどういうことか」「自分の指導観を大きく変えた授業」など、ご自身の経験をもとに話してくださいました。「自分の指導観を大きく変えた授業」では、先生が川崎市で参観されたスピーチの授業について、どのように自分の指導観が変わったのか、授業中の子ども達の発言や行動を具体的に取り上げながら話してくださいました。
講話の後半には、工藤直子の詩「ライオン」を取り上げて、学生達に詩の授業をしてくださいました。授業を通して自分の考えや思いが変容するとはどういうことなのか、そのためにはどのような指導を行えばいいのかなど、学生達は授業のやりがい、おもしろさについて実感することができました。
学生達は、谷先生の経験をもとにした具体的な内容や温かみのある語り口に聴き入っていました。話の途中には、何度かくすっと笑える場面もあり、先生の心温かくてユーモアのあるお人柄を感じることもできました。学生達には、この出会いを大切にして、今後も小学校教員めざして頑張ってほしいと思います。
授業後の学生の感想の一部をいくつか紹介します。
「子どもを育てるとは、成長を傍で見守って支援するだけではなく、共に教え合い、考えることを通して、子ども達に様々な価値を自覚化させることである、と学ぶことができました。」
「クラスの実態に合わせて質問の方法を変えたり、児童の発言に対して更に質問をしたりするなど、とても勉強になりました。」
「子育てと子育ちの違いについて知りました。教師は子どもに教えてあげるのではなく、子どもが自分で気づけるように支えることが大切だとわかりました。私は将来、子どもを下から支えることのできる教師になりたいです。」
「自分の進む道に正解、不正解はない。歩んでいるときに振り返って、この道でよかったと思えたら正解だ、という言葉がとても心に響きました。」
「私の中で教師は子どもに何でも教えてあげないといけないと思っていました。しかし『一緒に考えようね』と共感できることが本当は大切なことである、と学ぶことができました。私も子どもの思いに寄り添える教師になりたいです。」
「子ども達に成長してもらいたい部分を教師が補うという考え方でなく、子ども達自らがそれらを見つけて補えるようにする、という考え方がとても新鮮だったし素敵だなと思いました。」
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11月16日(水)に、1年生14名が「学校インターンシップ」で広島市立早稲田小学校へ2回目の訪問をしました。そして、1・2・3年生の授業や帰りの会を参観したり、先生方に質問したりして、1回目と同様に有意義な時間を過ごすことができました。
学生達は、1年生の道徳科と音楽科、2年生の生活科、3年生の国語科や社会科の授業を参観しました。1年生の音楽科の授業では、数日前に子ども達が運動会で披露した団体演技を見せてもらいました。息がぴったりと合っていて、動きがとてもかわいらしく、学生達も思わず笑顔になっていました。
2年生の生活科の授業では、収穫したサツマイモを子ども達一人ひとりが心をこめて、丁寧に水で洗っているところを参観しました。土がついて茶色だったサツマイモが水で洗うときれいな紫色に変わり、そのきれいな色に子ども達も学生達もびっくりしていました。
3年生の社会科の授業では、授業の最後に子ども達一人ひとりがノートに書いた自分の文章を、タブレットで写真に撮ってみんなに送信していました。前回(体育科)に引き続き、授業中のタブレットの用い方について、学生達は興味深くその様子を観察していました。
3年生の国語科の授業では、子ども達が図書室で本を読んだり借りたりした後、学生達と交流する場面を設けていただきました。子ども達は、いろいろな質問を学生達に投げかけ、学生達はその質問に一つひとつ丁寧に答えていました。学生達は、子ども達との触れ合いをとても楽しんでいました。
5時間目の授業後は、帰りの会を参観しました。1年生の子ども達は、電子黒板に映し出されたタイマーを見ながら静かに帰りの準備を行っていました。そして、帰りの会では、友達の良かったところを発表したり、自分の特技を発表したりする子ども達の姿が見られ、とても温かい雰囲気を感じることができました。また、帰りの会が終わった後、学生達のところへ来て話しかける子ども達もいて、学生達は最後まで子ども達との触れ合いを楽しんでいました。
放課後は3つのグループに分かれて、1・2・3年生の担任の先生達にいろいろな質問をしました。学生達のいろいろな質問に対して、先生達は約30分間とても丁寧に答えてくださいました。この質問タイムを通して、学生達は先生方をより身近に感じ「先生になりたい」という思いをより強くしたことと思います。
2回の小学校訪問を通して、大学だけでは学ぶことができない貴重な経験をすることができました。心温かい先生方や子ども達と出会うことができて、学生達は感謝の気持ちでいっぱいになりました。ありがとうございました。
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