12月14日(水)に「学校インターンシップ」の授業で、1年生13名が広島大学附属東雲小学校の谷 栄次副校長先生から、『小学校教員のやりがい』について講話を聴きました。
「小学校教員のやりがいとは何か」「子どもを育てるとはどういうことか」「自分の指導観を大きく変えた授業」など、ご自身の経験をもとに話してくださいました。「自分の指導観を大きく変えた授業」では、先生が川崎市で参観されたスピーチの授業について、どのように自分の指導観が変わったのか、授業中の子ども達の発言や行動を具体的に取り上げながら話してくださいました。
講話の後半には、工藤直子の詩「ライオン」を取り上げて、学生達に詩の授業をしてくださいました。授業を通して自分の考えや思いが変容するとはどういうことなのか、そのためにはどのような指導を行えばいいのかなど、学生達は授業のやりがい、おもしろさについて実感することができました。
学生達は、谷先生の経験をもとにした具体的な内容や温かみのある語り口に聴き入っていました。話の途中には、何度かくすっと笑える場面もあり、先生の心温かくてユーモアのあるお人柄を感じることもできました。学生達には、この出会いを大切にして、今後も小学校教員めざして頑張ってほしいと思います。
授業後の学生の感想の一部をいくつか紹介します。
「子どもを育てるとは、成長を傍で見守って支援するだけではなく、共に教え合い、考えることを通して、子ども達に様々な価値を自覚化させることである、と学ぶことができました。」
「クラスの実態に合わせて質問の方法を変えたり、児童の発言に対して更に質問をしたりするなど、とても勉強になりました。」
「子育てと子育ちの違いについて知りました。教師は子どもに教えてあげるのではなく、子どもが自分で気づけるように支えることが大切だとわかりました。私は将来、子どもを下から支えることのできる教師になりたいです。」
「自分の進む道に正解、不正解はない。歩んでいるときに振り返って、この道でよかったと思えたら正解だ、という言葉がとても心に響きました。」
「私の中で教師は子どもに何でも教えてあげないといけないと思っていました。しかし『一緒に考えようね』と共感できることが本当は大切なことである、と学ぶことができました。私も子どもの思いに寄り添える教師になりたいです。」
「子ども達に成長してもらいたい部分を教師が補うという考え方でなく、子ども達自らがそれらを見つけて補えるようにする、という考え方がとても新鮮だったし素敵だなと思いました。」