人文学部 国際英語学科 ニュース

国語系アーカイブ

5月21日(日)、国際教養学会の行事として、安芸太田町の殿賀花田植に参加しました。当日は快晴で気温が高く、炎天下での活動になりましたが、参加した13名の学生たちは地元の方々のご指導を得ながら、早乙女の衣装を身に纏って、元気に、田楽を踊り、花田植を行いました。国際教養学科の留学生も参加し、学内では経験することの少ない日本の伝統文化を体感しました。

当日の様子を、参加者の感想のいくつかをひろいながら振り返りたいと思います。

花田植をはじめて知ったのは、ローカルニュースです。花田植がユネスコ無形文化遺産になったことを特集していました。そのときは、「そうなんだ」ぐらいにしか思っていませんでしたが、国際教養学会の行事で花田植体験ができると聞き、「これはやるしかない」と参加しました。当日、花田植の歌や早乙女の衣装は、地域によって少しずつ異なっていると地元の方からうかがいました。わたしは、そのことに驚きました。地域に関わらず、どこでも同じ歌、同じ早乙女だと思っていたからです。田んぼにも、はじめて入りました。想像以上にドロドロ、ヌメヌメしていて何回か足をとられそうになりました。田植も少しさせていただきました。少しだけなのに腰が痛くなりました。今でも米作りはたいへんなのに、昔はもっとたいへんだったんだと実感しました。あらためて農家の方に感謝の心を持ちました。

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到着してすぐに、地域の方々に早乙女の衣装を着付けていただきました。はじめて衣装を着て、気持ちが引き締まり、頑張ろうという思いがわきました。殿賀田楽という踊りを教えていただき、地域の方々と一緒に踊りました。最初は衣装にも慣れなくて、緊張もしていたのですか、地域の方々が拍手をしてくださったり、教えてくださったりしたおかげで、楽しく踊り終えることができました。殿賀田楽は、昔の人たちが田植という重労働を少しでも楽しく行おうと考えてできたとお聞きしました。昔の人の知恵はすごいと思いました。

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一緒に田に入った子どもが、田に入るのは初めてではないと言っていました。住んでいる環境によって21歳でも田に足を入れたことのないわたしと、田植を経験している10歳の少女というような違いが出るのがおもしろいと思いました。安芸太田町に行かなければできない体験ができ、行ってよかったと思いました。

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田楽に参加すると、目の前のテントにはイベントに来てくださった人たちがたくさん座られていて驚きました。踊ることが苦手なわたしでも、練習をして流れをつかめば楽しくなり、自然と笑顔になりました。田んぼに入って感じる泥や、苗を植える体験は、なかなか経験できないと思います。積極的に参加したことで新しいものにふれることができ、とてもうれしかったです。今回、参加できなかった人たちにも、ぜひ早乙女の衣装を着て、田植を経験してほしいと思います。高校生がスタッフとして働いているところを見ると、わたしも何か他にできることがないだろうかと思いました。

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国際教養学会では、これまでから行ってきた学術に関する活動、学生間交流のための活動、学会誌の発刊に加えて、地域連携活動にも力を入れていきたいと考えています。秋には、同じ安芸太田町での神楽体験も計画しています。多くのみなさんの参加をお待ちしています。

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日本語検定対策講座は、日本語検定委員会が主催する日本語検定3級及び2級を受検する学生を対象に、合格に向けて支援するため、日本語学分野、日本文学分野、国語教育分野の5名の教員が年2回の検定実施日に合わせ、計6回行っています。2016年度第1回の日本語検定対策講座は、次のような日程で行われました。

CIMG2274.JPG第1回:5月6日(金)   「過去問の模擬テスト3級」
第2回:5月13日(金)  「過去問の模擬テスト2級」

第3回:5月20日(金)  「単語の意味関係・慣用句」

第4回:5月27日(金) 「文法」
第5回:6月3日(金)  「敬語」

第6回:6月10日(金)  「漢字の使い分け・送り仮名・仮名遣い・四字熟」

日本語検定は、日本語の運用能力を多角的な観点から測るために実施されているもので、多くの学校や企業で受検を勧めています。国際教養学科には、国語教育メジャーがあり、日本語運用能力に長けた国語科教員を輩出したいという考えから、日本語検定の受検を、教員免許取得のための必須要件としています。また、日本語・日本語教育メジャーや日本文学・日本文化メジャーでも、日本語の運用能力を高める教育を行っていることから、国際のこれら3メジャーが中心となって、積極的に教育に組み入れ、学生の日本語力向上に努めています。

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毎週、専門教員の指導のもと、教員採用試験に向けた、漢文の勉強会を行っています。
この会は、教員を目指す学生たちが自主的に勉強する会で、教員はそれを手助けし、時にアドバイスするという姿勢で臨んでいます。学生たちは、毎回、予習してくることはもちろん、疑問点を持ち寄り、お互い話し合いながら、解決していきます。ただ単に、漢文の問題を解くだけではなく、教える立場に立って、互いに授業形式で教え合っています。

漢文の楽しさ、奥深さを、少しずつですが実感してきているようです。

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