(突然ですが)この写真の学生たちは何をしているところでしょうか。
大学の授業の中には地域の企業や人々と関わるものがあります。そうした機会を通して、学生は卒業後のキャリアを考え、可能性や視野を広げるための活動を行います。今回のウェブニュースでは、学外の企業の皆様にご協力いただいた授業の紹介です。
「キャリア・スタディ・プログラムⅡ」では、日本文化学科と合同で、学生たちがグループに分かれて広島県内の企業を調査し、発表するプロジェクトを行いました。国際英語学科の学生たちは、「広島で働くことの魅力」をテーマに取り組みました。
このプロジェクトは、広島県内の企業の方々による講話、インタビュー実践講座、学生による企業インタビュー、中間発表、企業調査、最終発表という流れで進みました。今回の記事は、前編として中間発表までをご紹介します。
まず5月には、4社にご協力いただき、普段の仕事のこと、入社後の経験、会社の様子などについてお話いただきました。業種、立場、勤続年数、性別の異なる方々が、それぞれの目線で仕事への向き合い方をお話しくださり、働き方や生き方についての多様な考え方に触れることができました。
この講話を踏まえ、6月には学生たちが広島で働く人にインタビューを行う時間を設けました。学生にとってインタビューをするというのはあまりない経験です。そこで、広島の企業や経済を取り上げる週刊情報誌『広島経済リポート』を刊行する株式会社 広島経済研究所にご協力いただき、事前にインタビューの心得、スキルを教えていただきました。
企業インタビューでは12社にご協力いただきました。学生たちはグループに分かれて事前に質問項目や質問の方法をまとめたインタビューガイド作成し、インタビューに挑みました。自分たちで考えた質問の意図が思い通りに伝わらないこともあって苦戦する様子も見られたり、逆に一つの質問から予想外に話が広がる場面もあったりしたようです。
就職ガイダンスのようにも見えますが、学生がインタビューアーです!
大学生が企業の方と直に話をする機会といえば就職活動の面接の場になり、学生が「質問を受け、答える側」になります。今回のインタビューでは、就職活動とは異なり、学生が企業の方々に知りたいことを聞き出す「質問をする側」になるという、学生にとって貴重な機会となりました。ご協力くださった企業の皆様からも、これまでにない試みで新鮮だったという感想が多く聞かれました。
インタビューの成果を中間発表で報告
プロジェクトの後半は、「広島で働くことの魅力」を見出すべく、各グループで直接企業の方々とやりとりを重ねました。その様子は、後編でお伝えしたいと思います。お楽しみに。
後編はこちら