国際英語学科の取り組みの一つである、週1回の学科専任教員による個別指導、"1 x 1 guidance"の取り組みを紹介します。
今回は英語教育を担当の関谷弘毅先生のガイダンスです。
関谷先生のguidanceでは、日本語は一切禁止し、英語で10分間話し続ける練習を行います。 "What do you do in your free time?" や "Tell me about your new friend." など、身近な話題について話します。10分の間は、例え単語や表現が出てこなくても決してそれを教えてしまうことはなく、とにかく他の言い方で伝えるように頑張ることによって実際の会話の場面でも粘り強くコミュニケーションを続ける力がつきます。
10分間の会話が終わってから、言いたかったけど出てこなかった単語、もっと自然に伝えられる表現などのアドバイスを先生が行います。さらに会話は毎回録音し、3回に1回はそれをすべて書き起こしたうえで、詳細なコメントをつけています。例を挙げると、"What do you like about Hiroshima?" という質問に対して、 "Hiroshima is a lot of delicious food, for example, Okonomiyaki and Momiji Manjuu." と答えた場面がありました。それに対して関谷先生は、次のようにコメントをしました。「正しくは、Hiroshima has a lot of delicious food. 「広島は~」と日本語につられてしまいますが、isは使えませんので注意しましょう」
このように自分の話した英語を可視化し、くせを見直すことによってより自然な表現が身について行きます。
自然な表現に対するアドバイスの他にも、10分間で話した語数をカウントし、それも伝えるようにしています。毎回同じ10分間ですので、語数が増えるということはそれだけ流暢に話せるようになったことの指標になります。最後に、第1回のguidanceから第4回のguidanceにかけて、語数が70語アップした、国際英語学科1年生の萩原菜乃佳さんの感想を紹介します。
「私は1対1ガイダンスを通して学んだことが2つあります。1つ目は、英会話に慣れることの大切さです。私は初回のガイダンスのとき、話したいことが頭に浮かばず、思うように話せませんでした。しかし、回数を重ね、徐々に頭の中で言いたいことが整理できるようになってきました。2つ目は、英語を話すことの楽しさです。英会話に慣れ、話せる内容が増えれば、相手に伝わる喜びや達成感が得られ、楽しさを感じることができます。1対1ガイダンスでは、私たちに足りない能力に気づくことができるだけでなく、私たちに最も重要な「英語の楽しさ」を実感することができます。これからもこのガイダンスを通し、流ちょうな英語が話せるように努力していきます」
「話し続ける力」をぜひこれからも意識してスピーキング力の向上を目指してもらいたいですね。