8月16日から29日まで、国際教養学科GSEメジャーの「Global Village Field Experience」がベトナムで実施されました。14日間で、5つの都市・地域を訪れました。
現地での研修の様子を、地域ごとに5回に分けてGSEメジャー1年生 折本さんがレポートします。
7日目~9日目 ホイアン
22日。ホイアンに移動し、グループで日本人が建設した「来遠橋」という橋や旧市街を散策しました。この「来遠橋」はベトナムの2万ドン(日本円で100円相当)紙幣にも印刷されています。午後はグループごとにくじを引き、そのくじに書かれた区域の人々にインタビューをして、その地域の暮らしぶりや良い所についてお話を伺いました。私たちのグループは2人の方からお話を聞くことが出来ました。夜は海辺のレストランで違うグループの人とテーブルを囲み、食事を摂りながら昼間の活動で見聞きしたことを共有しました。
23日。Cam Thanという地方へ行き、手漕ぎの小さな船で川を下りました。
船を漕ぐ方々は手先がとても器用で、Water Coconutの葉で花のネックレスやバッタの形をした指輪を作ってくださいました。
しかし近年は観光客が増え、このサービスが環境破壊につながるのではないかという懸念もあるそうです。川を下る途中、網を投げて魚を捕る体験をさせていただきました。見た感じでは簡単そうなのですが、実際にやってみると網がとても重く、投げるだけで精一杯で狙いを定めることも難しく、魚を捕ることは出来ませんでした。漁の難しさを知ると同時に、地元の方々の技術の高さを知りました。
午後からは地元でオーガニックの農園を営んでいる農家の方にインタビューをして、農園の周辺にあるものや、地域の良い所などを聞き、その話をもとにホイアンの地図を作成し、グループごとにプレゼンを行いました。
24日。昨日に引き続き地域の方へインタビューしました。区役所のような施設の職員の方にお話を聞いたのち、U-CAFÉというカフェに行きました。このカフェを経営している臼田玲子さんという日本人の方にお話を伺いました。臼田さんは元々川崎市のNGOの職員で、放置自転車を川崎からダナン市へ贈る活動をしていらっしゃったので、日本にいる頃からベトナムと深く関わられていたそうです。その折、汚染され悪臭を放つベトナムの川を見て、日本の技術を生かしてもっと踏み込んだ支援がしたいと思い、ベトナムに移住してこのカフェを建てられたそうです。お店で出た廃水は全て一階部分にあるろ過装置を通ってきれいな水になり、川に流れて行くそうです。また少数民族の女性たちへの支援も行っており、彼女たちの作った衣類や布製品を、お店の一角で適正な価格で販売されています。それらの商品は、日本円で買うこともできます。また、カフェで提供される食材のうち、野菜とはちみつ、コーヒー豆は、オーガニック農園の農家の方がおっしゃる価格で、直接買い付けていることも教えてくださいました。オーガニックの食材を使った料理は値段が高くなるものですが、カフェのメニューはどれも普通のカフェとほぼ変わらない値段でした。それらを模造紙に分かりやすくまとめ、グループごとにプレゼンをしました。
その後、夕方からの自由時間に、私たちのグループは旧街道を散策しました。ちょうどランタン祭りの時期だったこともあり、たくさんのランタンに照らされた町は、昼間とはまた違った表情を見せてくれました。
GSEメジャー1年生 折本鞠香
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翌日は、チャム島に移動します。