今年も夏に実施される国際教養学科の海外フィールドワークにむけての事前学習がはじまっています。
海外フィールドワークは、国際教養の必要性をまさに肌で感じることができる貴重な体験です。
昨年度のイギリス研修について担当教員のハーバート先生よりのレポートをご紹介します。
イギリスでの海外英語研修を終えて、9ヶ月がたちます。
イギリス人の私から見ると、学生のイギリス文化に対する気づきはとても面白いものでした。
古く美しいイギリスの街並み、雨ばかりの気候、食事が思ったより美味しく、とくにデザートは美味しかったこと、パブが社交の中心であること、色鮮やかで美しいイングリッシュガーデン、美術館が無料ですばらしいこと・・・イギリスに対してこのような印象を持つことは、いたって容易に想像がつくことです。
しかし、学生の気づきには新たな発見がありました。
有田瀬菜さんは、イギリス人がしょっちゅう「ありがとう」と言うことに気づきました。お客さんはどこでも店員に気さくに話しかけます。上田真菜さんは、イギリス人がとても親切だと言っていました。はたして「おもてなし文化」は日本のみの誇りで、イギリスに優るものなのか?と考えるようになりました。イギリス人がよく感謝を表すのを目の当たりにしました。
坪中南美さんと田中里奈さんは、イギリス人のユーモアセンスの高さに気づきました。彼女たちのホストファミリーはいつも冗談を言っていました。また、イギリスと日本のコミュニケーションスタイルの違いも知りました。イギリス人はすぐに自分の意見をいうし、ボディタッチで親密さを表します。
矢野瑞穂さんは、イギリス人の多くがアウトドアを楽しんでいると感じました。日本よりもっと歩いている人が多く、健康的なライフスタイルを過ごしている印象を持ちました。
参加した学生は、英語力向上のみならず、世界に心を開き視野が広がる、よい経験をしました。まさに「国際教養」を体感する研修でした。
今年の海外英語研修はアメリカで実施します。学生がどんな気づきを持ち、「国際教養」的な体験をしてくれるのか楽しみです。
John Herbert
2015年海外英語研修担当教員