人文学部 日本文化学科 ニュース

授業紹介アーカイブ

12月の半ば、学外授業として、比治山公園にある広島市現代美術館に参りました。「キャリア・スタディ・プログラムⅢJ」の授業です。

自分の生き方を考えるキャリア科目の中の最終科目。専門科目以外の必修科目です。

現代社会に向き合って生きる自分像をデザインする

「キャリアⅢJ」は、これから先、現代社会に向き合って生きる自分像をデザインする学びです。
2312_CSPj_1.jpg

毎回の授業では、「地域共生」「情報」「法律」「経済」「生命」「環境」「多様性」といったジャンルから選んで、新聞記事から始めて調査レポートを作成、みんなでディスカッションをしています。

履修者は3名。再履修科目なので少人数です。(大学では、コンプリートできなかった科目は再履修いたします。)
年齢も、再履修になった理由もそれぞれ違いますが、いつも明るく深く、レベルの高いディスカッションが行われています。毎回楽しみな授業です。

そこで「現代社会についての芸術表現に触れよう!」というわけで、学外授業へ。

広島市現代美術館へ

2312_CSPj_2.jpg

現代美術館は、履修者の皆さんの希望でした。

リニューアル間もない現代美術館の白い空間、
ヒロシマに関わる常設展示、
そして企画展「ガラスの器と静物画」、
それぞれのペースでゆっくり味わうことが出来ました。

2312_CSPj_3.jpg

アートを満喫した後は、おしゃれなカフェで休憩。話がつきないまま解散いたしました。

心優しい学生さんとのアートなひととき。

本当に楽しくて嬉しい時間になりました。

奇跡のキャンパス

能力や年齢、経歴などなど様々な人が集う、本質的で豊かな学びの場。

この大学は奇跡のようだといつも思います。
学生生活の中で、次第にメリトクラシー(能力主義・業績主義)から解き放たれ、いつの間にか自分の生き方を見つけて、思い思いの形で活躍し始めるたくさんの学生さんたち。
キャンパスの美しさのせいもあるかなと思っています。

(文責 出雲俊江)

2312_CSPj_4.jpg

  • LINEで送る

 本学では全学必修科目として1年生を対象に「キャリアプランニング」という授業を設けています。「社会の一員として主体的に生きていくために、自分自身が '今'そして'これから'できることは何かを考え、大学生活の第一歩を踏み出すこと」を目指す科目です。そこでは様々な方々を授業に招き、色々なお話をしてもらっています。第2回「さあ始めよう!大学生活を」(2023年4月19日水曜日)では日本文化学科4年の桑原希羽さんがオリエンテーションキャンプリーダーとしての活動について話してくれました。今回は、以下その内容のダイジェストを桑原さんご本人に紹介してもらいます。

23J_career_IMG_0569.jpg

自己紹介

 日本文化学科4年桑原希羽です。大学の授業では教職課程をとっています。オリキャンリーダーとして3年間活動しました。今日は課外活動のオリキャンリーダーについてお話させていただきます。

オリキャンリーダーとは

23J_career_2.jpg

 カラフルなパーカーを着たオリキャンリーダーの姿は新入生のみなさんの記憶に新しいのではないでしょうか。私たちオリキャンリーダーは新入生が同級生や先生方と親睦を深めつつ、学生生活を楽しくスタートできるように開催するオリエンテーションキャンプの企画・準備・運営を1年間かけて行っています。活動時間は主に昼休憩を活用し、週1回のミーティングを行いながら準備をしていきます。

オリキャンリーダーになろうと思った理由

23J_career_3.jpg

 そんなオリキャンリーダーをなぜやろうとしたのかと言うと、自分自身が変わるきっかけが欲しかったからです。私は元々人見知りが激しく、緊張しやすい性格で人と打ち解けることも得意な方ではありませんでした。そんな自分自身を変えたくてオリキャンリーダーになりました。

実際にやってみてどうだったか

23J_career_4.jpg

 まず良かった点についてです。

 それは、自分自身を変えることができたところです。人前に出ても緊張しにくくなり、本来の私を初対面の人にも見せることができるようになりました。それは教職課程をとる中でも自分の強みとなっています。また、私は人と話すことが好きなので、オリキャン当日に新入生のみなさんと1日を通して色々話したり、交流することができ、とても楽しく充実した体験をすることができたところも、オリキャンリーダーとして活動する中で良い経験でした。

 次は大変だった出来事についてです。

 オリキャンリーダーそれぞれがオリキャンを良いものにしたいと思うあまり、準備期間中に意見と意見がぶつかり合い、メンバー同士で対立してしまったことがありました。最終的には何度も何度も話し合いをすることで、お互いの意見を取り入れ、尊重しつつ、準備を進めていくことができました。この期間は大変で辛い経験でしたが同時に絆も深まり、結果オリキャンを成功させることができました。

オリキャンリーダーを務める中で身についた力について

23J_career_5.jpg

 1つ目はコミュニケーション能力です。

 3学年が集まり1年を通して活動していくので、連携がとても大切です。先輩・後輩の垣根を越えて良い企画について議論したりする中で、自然とコミュニケーション能力が養われていきました。それは授業のグループワーク、アルバイト先、就職してからも役に立つ力だと私は思っています。

 2つ目は様々な立場に立って考える力です。

 オリエンテーションキャンプはたくさんの方の協力の元、成り立っています。参加してくれる新入生、先生方、学生課の方、オリキャンリーダーの仲間たちなど色々な立場を考えながら活動・企画を行っています。この力は自分の周りの人間関係、社会に出たときにも非常に役に立つ力だと思います。

勉強、アルバイトとの両立について

23J_career_6.jpg

 まだ大学生活が始まって間もないので勉強やアルバイトに不安がある中、他の課外活動とも両立させることなんてできるの?と思っている人もいるかもしれません。

 少し私の話をさせていただきます。私は教職課程をとっており、アルバイトも2つ掛け持ちしているのですが、単位を落とすことなく4年生まで進級することができました。もちろんオリキャンの活動にも欠かさず参加していました。

 新しいことにチャレンジすることや勉強に不安があったりするかもしれないですが、計画性を持ってやってみると両立していくことができました。私は曜日ごとに、この日は勉強に集中する日、この日はアルバイトを頑張ろう、今日はオリキャンの日だから意見をまとめていこう、などメリハリをつけて過ごしていました。まずは臆せずに計画性を持って何事にもチャレンジしてみて欲しいです。

最後に

23J_career_7.jpg

 今回はオリキャンリーダーについてお話しさせていただきましたが、みなさんにはオリキャンリーダーに限らず自分の興味のあることにチャレンジしていって欲しいです。広島女学院大学にはたくさんのクラブ・サークルや委員会が存在しています。どの活動も学生が主体的に取り組み、楽しく活動しています。

 私の話やオリキャンを体験して、オリキャンリーダーに興味を持ってくれた人がいたら、先輩たちが全力でサポートするのでぜひチャレンジしてみて欲しいです。みなさんの楽しい大学生活を応援しています。ご清聴ありがとうございました。

 以上、「キャリアプランニング」の授業を少しだけお届けしました。本学の授業や課外活動に興味を持ってもらえていたら嬉しいです。

  • LINEで送る

2022csp1.png

 日本文化学科では、毎年1年生対象の「キャリアスタディプログラムⅠ」という授業の中で、理想的な働き方について提案するプレゼンテーションを行っています。今年もQOL(Quality of Life)を高められる働き方について、それぞれのグループに考えてもらいました。この授業は2分級ありますが、今回は、私のクラスの発表を簡単にご紹介します。グループは毎年エクセルのRAND関数を使ってアトランダムに作成しています。この活動では、ふだんあまり交流のない人と共に作業を行い、異なる価値観に触れる、異なる価値観を受け入れることもねらいの一つとしています。

 今回のグループのテーマは、次のとおりです。

 ★皆さんはお金が好きですか:副業・兼業の推進のために
 ★なくそう!ハラスメント
 ★女性だって働きたい!:男性と女性が働きやすい社会
 
★週休3日
 ★女性に与えられた休暇制度のあるべき姿

 「皆さんお金が好きですか:副業・兼業の推進のために」では、労働者側のメリット・デメリット、企業側のメリット・デメリットを調べて紹介してくれました。

 2022csp2.png

 「なくそう!ハラスメント」では、「告白ハラスメント」「お菓子ハラスメント」といった聞いたことのない種類のハラスメントも紹介されました。発表後の振り返りでは、どんなハラスメントが罰則に値するものなのかを考えていくことが大切という意見がありました。

 「女性だって働きたい!:男性と女性が働きやすい社会」では、勤務間インターバル制度の義務化、休憩場所の充実、テレワークの推進等が提案されました。

 「週休3日」では、「自分のやりたいことができる一日が増えて、生活の質を高められる」「育児や介護による離職防止」などのメリットが紹介されました。

 「女性に与えられた休暇制度のあるべき姿」では、改善課題の一つとして生理休暇も取り上げられ、生理休暇に対する理解や休暇を伝えやすい環境づくりが大切であることを確認しました。

 準備時間、発表時間も短く限られていたので、各グループのテーマについてまだまだつきつめて考えていかなければならない点はありますが、いずれも興味深い内容でした。今回の発表をきっかけにこれからもこれらの問題について継続的に考えていってほしいと思います。

 文責:渡邊ゆかり

  • LINEで送る