全国大学生俳句選手権大会、審査員特別賞受賞!
表彰
日本文化学科3年生の宮本桐華さんが、第5回全国大学生俳句選手権大会(鈴木しづ子顕彰記念事業)で審査員特別賞を受賞され、犬山市民文化会館ホールで行われた授賞式に招待されました。
テーマは「駅」で、受賞句は「改札の 先に故郷の 夏祭り」でした。
壇上で、会長より賞状を授与された後、次のようにコメントしました。
「この句は母の実家である芦原温泉駅の風景を詠みました。駅には夏祭りの本陣飾りが飾られ、それを見ることにより、ふるさとに帰ったことを実感することができます。昨今の新型コロナの状況の中で帰省するのも難しく、さみしい思いもあります。読み手の方々それぞれの故郷を重ねて読んでいただけるとうれしく思います。」
全国大学生俳句選手権には、毎年、日本文化学科の2年生の必修科目である「日本語学概論Ⅰ」の受講生全員が投稿しています。授業の中で、歌語や季語などの位相語について学ぶことがあり、実際に俳句を作ることで季語を身近に感じてもらう目的で行っています。全国レベルの大会で評価してもらうことによって、より質の高い実践的授業が行なえると考えています。この実践的授業を始めて、3年目になりますが、毎年、多くの学生が受賞しています。グランプリの受賞を目指して、今後とも、続けていく予定です。
受賞された宮本さんは、「テーマが駅だったのでまず浮かんだのが母の実家近くの駅でした。その駅に帰省することをイメージしながらこの俳句を作りました。テレビで俳句を作ることが注目を浴びており、それを授業で実践でき、しかも賞をいただけて本当にうれしいです。17音の中で表現される世界こそが俳句の面白さだと思います」とも話していました。
(文責:柚木靖史)