7月19日(日)開催の第2回オープンキャンパス、日本文化学科の模擬授業は柚木靖史教授による「日本語の魅力」でした。
パワーポイントを使った授業は、方言フィールドワークの写真から始まりました。フィールドワークで訪れた土地の年配のご婦人と、ご婦人を取り囲む学生たちの、はじけるような笑顔が、まず印象に残りました。
日本語の音韻・音声・調音、文字、熟字訓、語句・語彙、歌語や枕詞、季語と、盛りだくさんの授業は、クイズ形式で、テンポよく進んでいきます。声のやりとりをさけるため、大きなジェスチャーでつくられるマル、 教室は和やかな空気に包まれました。
「日本語の魅力、伝えたいことがいっぱいあるんですけど......」、「いろんなことを伝えたいんだけど......」、「方言はやりたかったけど......」、しばしば話の合閒にはさまれるこのような言葉から、研究への思い、授業への思いが伝わってくるようでした。
「言葉の裏にある文化を学んでほしい」、このフレーズも何度か繰り返されました。
日本語の魅力とともに、研究することへの思いとその楽しさ、学ぶことの価値が伝えられた30分間でした。
午後の部の授業では、短いお昼休みの間にスライドの順序が入れ替えられていて、方言についてのお話が冒頭でなされました。 午前中の部での「方言はやりたかった」という柚木教授の言葉が思い出されました。
夏休みも短縮され、たいへんお忙しい中お越しくださったみなさま、本当にありがとうございました。
柚木教授の方言をはじめとする日本語学の授業は、オープンセミナー「ディスカバー・広島!」の中でも行われます。広島の言葉と文化にまつわる楽しいお話を、ぜひ多くの高校生のみなさんにお聞きいただきたいと願っています。
また、次回オープンキャンパス(8/2)では、学科紹介、入試説明に続き、「図書館司書って何だろう?」と題し、名城邦孝准教授より図書館司書の資格とそのお仕事についてご紹介します。
みなさまのご来場をお待ちしております。