ディベートで「聞く力」を鍛える!
聞くことの難しさと大切さを感じた。しっかり聞けないと、相手の矛盾点をつく反対尋問も説得力のある最終弁論もできないことが分かった。
ディベートに参加した受講生の感想です。「ディベート」というと、ともすれば「話すこと」に目が行きがちですが、実は「聞くこと」が大切で、まず「聞く力」が問われます。 それだけに、ディベートは、人前で堂々と自分の意見を述べる力を高める場であると同時に、「聞く力」を鍛える格好の場なのです。
「日本語文章表現法」の授業では、意見文の構想を練り、構成を整えるために、ディベートやパネルディスカッションを行っています。今回は、「成人年齢の引き下げはよかったのか!?」という論題で、ディベートを行いました。 先日の水害で交通網が寸断されているため、当日、全員の受講生がそろわなかったのが心残りですが、事前に調べたことの引き継ぎも丁寧に行われ、実り多い討論になりました。国民年金の財源確保、青少年の意識と自立、ローンやクレジッカードに関わる問題、結婚にまつわる課題、少子高齢化が進む中での意味等々、様々な問題が提起され、視野も広がったように思います。
就職活動に目を向けると、企業が志望者に求める力として、必ず「コミュニケーション能力」が上がってきます。しかし、近年その内容が大きく変化してきているのを感じます。「プレゼンテーション能力」的な力から、相手の思いや考えを聞く力、双方向的な対話力に変化しているのです。日本文化学科では、これからも授業の中に様々な言語活動の場を取り入れ、「聞く力」や「対話力」を伸ばしていきます。