「糸守千年の歴史が刻まれた大切な組み紐」、こう書くと先日、放映された映画「君の名は」を思い出された方も多いことと思います。映画の舞台の「糸守」、その名前そのものが、様々なものを結ぶ組み紐を象徴していました。
組み紐には、千年の歴史があり、今に生きる私たちの文化です。日本最古の歌集「万葉集」にも、紐を結んで、恋の成就や旅の安全等を祈る内容の歌が数多く収められています。
日本文化学科の第1回オープンキャンパスでは、学科の体験コーナーで、来場してくださったみなさんと学生スタッフ、学科教員が、共にこの組み紐作りを楽しみました。
最初はなかなかうまくできませんでしたが、さすがに若い高校生のみなさんです、短時間の間に、きれいな個性ある組み紐がいくつも完成しました。また、組み紐作りを通した相互の交流もできたように思います。柚木教授による「結び」の日本文化における意味についてのワンポイントレクチャーもあり、「縁結び」、「神と人との結び」といった例を挙げながらのお話を通して言葉に刻まれた文化に関心を持っていただけたのではと思います。また、「組み紐作りをしながら、先輩や先生といろいろ話せたのがよかった。学科のこともよくわかった」という参加者してくださった高校生のみなさんからの感想もいただきました。日本文化学科では、このようなアクティブで対話的な、生活に根ざした学びを大切にしています。
最初の足立学科長による学科説明でも、この「日本文化を理解し、世界に発信する力を養う」学びを、「社会とつながる言葉の力を高める学び」、「一年次から始まるキャリア形成のための学び」とともに、日本文化学科の3つの特色ある学びとしてお示ししました。
日本に来られた外国の方に組み紐作りを教え、一緒に作業を楽しみながら日本人の心を伝えられたら素敵だと思いませんか。学科独自の授業「日本を伝える英語」もきっとそのために役立つことと思います。
お忙しい中、また、真夏のような暑さの中、キャンパスに足をお運びくださった皆様、本当にありがとうございました。
第2回オープンキャンパスでは、学生たちが、安芸太田町の花田植に参加した体験をたくさんの写真を見ていただきながらお話しします、次回は7月8日(日)の開催です。ぜひお越しください。